那須塩原でのSF大会の話の続きです。
正午から3時間半(途中、休憩あり)の「SF小説創作講座」は、あらかじめ提出された短篇を、編集者の塩澤快浩さん、評論家の三村美依さん、作家の横山信義さん、私の4人が講評するという企画。今年でもう12年目になりました。
なごやかな中にも厳しい雰囲気で講座が終ると、午後6時の全体企画(パーティー)まで中途半端に時間が空いたので、バイクを駆って当てもなく、奥塩原の方へ走ってみました。
森の中を散歩してみたかったのですが、あちこちに「クマに注意!」という立看板があります。ヤバイかも。
そのうち「ヨシ沼園地」という整備された自然公園に出くわしたので、ここを散策することにしました。
名前のとおり湿地になっていて、沼のまわりを周回する木道が設けられています。高原ならではの鳥の声(ホトトギスでしたか)が聞こえ、トンボが飛びまわり、それに何より、他に人ひとりいない沼を前にして感無量。ヨシの間に覗く水面にはアメンボがいて、時折り波紋が起こるのは何かの魚でしょうか。カエルがしきりに鳴き交わしています。
ショウブ(?)やアザミ、ヤマオダマキなどが咲いていましたが、うれしかったのはモウセンゴケ。ちょっと離れたところのをデジカメで撮ってみると、腺毛の先で粘液の丸い粒が光っているのがわかりました。
1時間ばかり湿地で(誰とも会わずに)過ごした後、ホテルへ帰り、岩風呂に入ってからパーティーへと向かいました。
今日の日記のタイトルは、家に帰ってから家族に話したモウセンゴケ絡みのオヤジギャグのオチ。内容は自由にご想像ください。