日記をサボってすみませんでした。2月があまりにも早く終わろうとするものだから、てんてこ舞いしてました。
で、2月末日締め切りとしていた「ベストSF2009」も、ようやく集計が終わりました。
最後に投票してくださった椋野さんのメール送信時刻は「Sun, 28 Feb 2010 23:59:35」。ギリギリですね。
懸命に投票してくださった様子が目に浮かぶようです。椋野さん、ありがとうござました。追伸ありましたら、どうぞ。
余裕がなくて書けなかったのですが、森下の投票作品中、橋元淳一郎さんの『時空と生命』(技術評論社)は、以前の『時間はどこで生まれるのか』などを発展させた、時間と生命に関するエッセイ。
ミンコフスキー時空に3つの位相を導入し、エントロピーの最大傾斜を登りつづける生命のイメージも鮮やかな、壮大なる思弁が展開されています。
賛否はともかく、SF的想像力を大いに刺激する一書として挙げてみました。
〈小説推理〉4月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の5冊を取り上げています――
- 梶尾真治『メモリー・ラボへようこそ』(平凡社)
- 新城カズマ『さよなら、ジンジャー・エンジェル』(双葉社)
- 円城塔『後藤さんのこと』(早川書房)
- フリッツ・ライバー『跳躍者の時空』(中村融編/河出書房新社)
- アーサー・C・クラーク&フレデリック・ポール『最終定理』(小野田和子訳/早川書房)