が、我が家の近辺は変電所からの送電経路の関係か、停電なし。助かりますが、申し訳ない気分も。
東京電力のサイトでは一日の電力需要がグラフで見られるようになりました。
左の図は今日、午後8時現在での状況。昨年の同じ日の需要量・今日の需要量・昨日の需要量が表示されていてわかりやすい。昨年の需要量だと3700万キロワットという、今の供給能力を上回ることもひと目でわかります。
今回の震災前の東京電力の最大電力供給能力は6400万キロワットあまり。今回、福島第1・第2の原子力発電所(計910万キロワット)と4つの火力発電所(計1000万キロワットあまり)が被災し、柏崎原子力発電所も休止炉があって、供給能力3700万キロワットということになっているようです。
右の図は東電の会社概要にある「一日の時間帯別発電」のグラフです。
震災前、下半分の「ベース供給力」は約3000万キロワットではないでしょうか。一般水力、原子力、LNG・LPGその他ガスによってつくられた電気のうち、夜間に余った分が揚水発電用の動力として使われています(ダム下流の水を汲み上げてダムに貯める)。
需要の多い日中は石油による火力に加えて、貯水池・調整池の水による水力発電、揚水発電が加わることでピーク時の6000万キロワット近い電力を供給していたようです。
しかし、現在は「ベース供給力」のうち原子力が半分以下に、火力も四分の三以下に落ちています。「ピーク供給力」用だった水力・火力も「ベース供給力」にまわしている状態なのでしょう。
東電では4月末までに発電能力を現状より2割高い4200万キロワットに戻し、さらに火力発電所の建設などを計画しているそうです。しかし、原子力が半分以下という事態からは逃れることができません。
仮に夏場の最大供給力が5000万キロワットに回復したとしても、平成3年以降のピーク時の需要はそれを上まわっています。
逆にいえば20年前の生活、産業形態に戻すことができれば、なんとかやり過ごすことができるということになります。
20年前、どんなふうに夏を過ごしていたかなあ?