惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

丸かぶり10周年

2012-02-03 20:33:39 | 季節
 節分。
 田舎の我が家では、この日、祖父が山からヒイラギの枝を伐ってきて、イワシの干物と一緒にお飾りをしていたような記憶があります。
 子どもが生まれてからは、豆まき。玄関の戸を開け放して、「鬼は外! 福は内!」とやりました。

 でも、子どもが成長すると、なんだか気恥ずかしくなり、でも節分の行事は何かやりたい……という頃に「恵方巻きの丸かぶり」なる行事が西方から伝わってきたのでした。
 「これこれ」と思って、我が家に導入したのがちょうど10年前。2003年のことでした。

 で、今年は丸かぶり10周年ということになります。家内が作った海苔巻きを、3人、北北西の方向にむかってむしゃむしゃと齧りました。
 ちょっと変テコリンで、素敵な縁起かつぎ。気に入ってます。

 〈ナンクロメイト〉3月号発売中。担当している新刊紹介の欄で次の3冊を取り上げています――

  • 粕谷知世(ちせ)『終わり続ける世界のなかで』(新潮社)
  • 勝山海百合『さざなみの国』(新潮社)
  • 新井素子『銀婚式物語』(中央公論社)
 一昨日のバーティーで新井さんにお会いして、
 「やはり洗濯ものは、パン! とやらなくちゃダメですよね」
 と『銀婚式物語』に出てくる主張への共感を伝えると、新井さん、
 「そうですよぉ~。でも、男の人に賛同してもらえるとは思わなかったなあ」
 と言っておられました。