本を読む時、小さな音で音楽を流していることが多いのは、基本的には眠気の襲来を防ぐため。本には眠気を誘う魔力があるので、それを音楽で邪魔してもらおうという魂胆です。
しかし、音楽そのものが読書の邪魔をすることもあります。今日もそうだった。
しかし、音楽そのものが読書の邪魔をすることもあります。今日もそうだった。
エアチェック(死語ですか?)した音源だったのですが、カエターノ・ヴェローゾの歌う「ククルクク・パロマ」が耳に入ると、もうそればかりが気になって活字は追えません。あまりにも素晴らしい。
アルモドバル監督のスペイン映画『トーク・トゥ・ハー』の挿入歌にもなっていましたが、もとはメキシコの曲のはず。昔、ハリー・ベラフォンテが歌っていました。
「ククルクク」は鳩の鳴き声。「パロマ」はずばり「鳩」ですから、他の鳥でいえば「チュンチュク雀」とか「カアカア烏」とかいうような意味のタイトルですね。
あと記憶に残っているのは、このタイトルのマンガ。永島慎二が描いていました。「漫画化残酷物語」の一編だったかな(ちがうかもしれません)。
曲同様、このマンガも良かった。
ということで、この歌には色々と良い思い出があるのです。カエターノがまたそうした記憶を激しく掻きたててくれるので、しばらくボーッとなっていました。