洋種山牛蒡

　蒸し暑く、雨こそほとんど降らないものの、どことなく荒れ模様のお天気。いよいよ梅雨末期か。

　今日の雑草はヨウシュヤマゴボウ。北アメリカ原産の巨大な多年草で、道端や空き地にニョキニョキと育っています。

　長くうねって伸びる花序は空を飛ぶ龍を思わせません？　花も、小さなカボチャのような青い実も、その実が赤黒く熟れた様子も面白い。秋には草全体が紅葉します。

　ヤマゴボウなどという名がついていますが、有毒で根は食べられないそうです。観光地で売っている「山牛蒡」はアザミ科のモリアザミ（ゴボウアザミ）の根で、別物。

　〈ナンクロメイト〉８月号発売中。担当している新刊紹介欄で次の３冊を取り上げています――

• リン・シェール 『なぜ人間は泳ぐのか　水泳をめぐる歴史、現在、未来』 （高月園子訳、太田出版）
• 小林泰三 『見晴らしのいい密室』 （ハヤカワ文庫ＪＡ）
• 亀和田武 『夢でまた逢えたら』 （光文社）

　亀和田さんとは先月末にＳＦファンの会合で久しぶりにお会いしました。あいかわらず、気さくでスリムで、男前。いい感じのちょい悪オヤジですよねぇ。
　亀和田さん、山口文憲さん、呉智英さんの３人を組ませて、何か企画を立てるところはないのでしょうか。面白いと思うんだけどなあ。