音楽CDを贈っていただきました。中尾恵子さんの『真珠の雨』。
ご自身の自主制作アルバムで、全18曲が収録されています。
そのうちの1曲はタイトルが「風の浜辺」。その昔、私が書いた短編SFのイメージソングなのです。
短編集『コスモス・ホテル』に入っているのを読んで、作詞作曲してくださったとか。
35年前に出た本なんですよ~。なんとも感無量。
当時、カセットテープにアカペラで吹き込んでおいたのを、その後、音楽の勉強をなさって譜面に起こし、さらにアレンジや伴奏の技術なども身に付けて、このたび、アルバムを作って収録されたということです。情熱と持続力に感服。
歌は、小説の主人公が憧れる女性の立場からのもの。別れと、新たな旅立ちの心情が鮮やかに描かれていて、「風の浜辺」という物語のテーマソングとなっています。
このアルバムには他にも、梶尾真治さんの「おもいでエマノン」と新井素子さんの「ネプチューン」のイメージソングが収められていて、どちらも作品世界をうまく切り取っています。オリジナルな設定の曲もドラマチックで、歌詞・メロディーだけでなく、スケールの大きな歌声も魅力的。色々な人に聴かせてあげたい。機会を見つけなくては。
中尾さん、ありがとうございました。思いがけない、そして、素晴らしいプレゼントに、胸が熱くなっています。