広島、70回目の原爆の日。個人的には、年を経るにつれてヒロシマ・ナガサキの重みが増してきています。人類はいったい何をやってしまったんだろう。
日中の最高気温 36.1℃(隣町アメダス)。当然のごとく市民プールへ。プールの水温33.5度。もうちょっと低くできないもんかなあ。
しかし、少しぐらい冷水を注いでも、この陽射しではすぐに沸いてしまうんでしょうね。野外プールの宿命か。
夕食後の演芸タイムは、先代鈴々舎馬風「闘病日記」。
刑務所に慰問に行って「満場の悪漢諸君!」とやったという、豪快な逸話に満ちた落語家さん。晩年は脳卒中のため闘病。1963年5月、高座に復帰してからの音源です。
いささかロレツが怪しいのですが、しゃべりっぷりが大らかなのでさほど聴きづらくはありません。「高座に上がっていると調子がよくやるので、聞いてやってくれ」などといっています。リハビリのための高座。いいですねぇ。
ひとりで闘病しているのは寂しいと思っていたら、志ん生が脳出血で倒れたと聞いた。「この時は嬉しかったねえ」。
ひどい物言いですが、すぐに「2人とも元気に落語をやれるようになったから喜んでくれ」とフォロー。言いたい放題のようでいて、人生の機微をよく心得ているのです。
恐ろしい威圧感と、ホッとする愛嬌がうまい具合に入り混じった、味わい深い芸人さんだったんですねえ。まさに、芸は人なり。