NHKの「ガッテン!」は毎週、楽しみにしている番組。今週(水曜)は〈人類最凶の敵!「蚊」撃退大作戦!〉というタイトル。
文字どおり、蚊を撃退する方法を教えてくれたのですが、番組中で田上大喜(たがみだいき)くんというに京都の高校生の研究が紹介され、私は大いに感心したのでした。
田上君がこの研究を手がけたきっかけは、妹の千笑(ちえみ)さんが蚊にさされやすい体質で、その理由は何だろうと思ったこと。
それからが凄い。田上くんは自分の血を餌に蚊(ヒトスジシマカ)を飼い、箱と筒を組み合わせた装置を作って、何が蚊を引き寄せるか、実験を繰り返した。その結果、妹さんのソックスに蚊が激しく反応して、一生に一度しか行なわないといわれている交尾行動を何度も繰り返すことを発見した。人間の足裏に棲むある種の細菌が放つ物質が原因らしい。足裏の常在菌には個人差があるのですね。
世界的発見だそうで、それ自体、凄いのですが、田上くんのたたずまいや口調、妹さんへの接し方などに、私はすっかり圧倒されてしまいました。
で、もう少し何か知ることができないかとググッてみたところ。やはり、田上くん、ただ者ではありませんでした。
まずヒットしたのが、第2回星新一賞ジュニア部門優秀賞。2015年発表で、表彰式には私も参列しました。ブログにはちゃんと田上くんの名前も載せてあります!
なんと、同じ場にいたのですね~。びっくり。
それにしても、文才も並外れているとは、さすが。
ヒットしたものを眺めていると、中学生の時の蚊の研究(今回の発見の出発点?)が自然観察コンクールで入賞していたり、妹さんとの愉快な共同研究が「物理チャレンジ 2015 第1チャレンジ 実験課題レポート」の「楽しんだで賞(審査員特別賞)」を受賞していたり、とにかく素晴らしい才能をもつ人物であることがわかりました。先々が楽しみ。