夕方、庭仕事を少し。
もう実をつけなくなったトマト、枯れてしまったスイカの蔓、同じく立ち枯れたヒマワリなどを片付けました。
根元から切って、15センチぐらいに裁断。あとは、後日、シュレッダーで粉砕します。
やや遅ればせながら読んでいる、故・米沢嘉博さんの労作『戦後怪奇マンガ史』(鉄人社)が素晴らしい。対象への、著者の愛と熱気がひしひしと伝わってくるのです。
長くなりますが、原やすみ『奇形兒』(曙出版、1966)を紹介した部分を引用してみます――
- ……タイトルもすごいが、内容は意味不明にしてグロテスクでメチャクチャだ。
- ストーリーはこうだ。赤ん坊の生まれるのを心待ちにしている少女は、ある日、腕が短くなっていく奇病に取りつかれる。やがて、少女は手足の短いイモ虫のような姿になってしまい、半ば精神退行となって、手足を求めて夜の町をはいずり廻るようになる。その頃、生まれた待望の赤ん坊は、クモのように長い手足を持つ怪物として生をうけていた。
- 「ねえちゃん、腕かえす、足かえす」と言いながら、街をうろつくクモのような赤ん坊とイモ虫のような少女。母は、病院を逃げ出し、赤ん坊の両手両足を斬りとって少女の体につけ、三人共々無理心中をしてしまう。
猛烈に読みたくなりますよねえ。
ほとんどの人が読み捨てた作品に、こんなスポットライトを浴びせることができるなんて、普通の者にはできません。
偉大な人だったなあ。