お昼前に、近くの野川沿いに出てみると、桜はまだ一部咲きぐらい。ほとんどがつぼみです。
で、夕方、甲州街道沿いの公園を通り抜けると、こちらの桜は満開。場所によってずいぶん違います。
川沿いよりも国道沿いの地温が高いせいでこうなると思うのですが、それにしても今年は極端。
〈日経サイエンス〉5月号の記事「チョムスキーを超えて――普遍文法は存在しない」は、そろそろチョムスキー言語学にさよならしましょうという内容。
結論部分では、「普遍文法は最終的な袋小路に達したと思われる」と、理論の有効性も、事実とのつじつま合わせも、もはや限界に達したといっています。
個人的な印象では、フロイトの「無意識」とチョムスキーの「普遍文法」は、アメリカの知識階層にとってアイデンティティーのよりどころのような役割を果たしてきました。今でも、この2人を引き合いに出して語る人は多いんですよねぇ。
でも、今となってはこうした「学説」は、百害あって一利なしなんじゃないでしょうか。古いものの見方を打ち破る働きはしたけれど、頭の中で考えた思いつきに過ぎなかったことがはっきりしてきたように思います。
〈ナンクロメイト〉5月号が発売になりました。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――
- 山崎晴雄+久保純子 『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』 (講談社ブルーバックス)
- 高坂勝 『次の時代を、先に生きる。』 (ワニブックス)
- 平山夢明 『華麗なる微狂(びちが)いの世界』 (洋泉社)
最後の平山さんの本は、怖い実体験を語り合う対談集。こんな目には遭いたくないというような体験をした人が何人も登場します。