惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

姫系つまみ

2017-07-29 20:35:28 | 本と雑誌

 最高気温 32.4℃(隣町アメダス)と、けっこう暑くなったのですが、午後4時ぐらいからにわか雨。それも、時折り、激しく降る雨で、市民プールへは行けませんでした。

 家で、あれこれ、野暮用。
 まだマイナンバーの登録が必要なところがあるんだなあ。色々な手続きに、マイナンバーとか、本人認証書類のコピーとか必要になったし、わずらわしいことが増えただけ。
 わかっていたことですけど、これはお上が国民の稼ぎや資産を把握するのには役立つけど、我々にとって便利なことは(今のところ、何ひとつ)ないんですよねぇ。
 ったく、税金使って、使途はわけわからなくなってたりしてて、やってられない気分。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。
 寄稿している雑誌の宣伝みたいになりますが、この雑誌、内容充実してて面白いんですよ。連載小説は別にしても、マンガやコラムに読みどころ多し。

 マンガは、喜国雅彦さんの「今宵は誰と―小説の中の女たち―」と劔樹人さんの「敗者復活のうた」がお気に入り。後者は、中年のオッサンが昔を思い出して、バンド活動を始める話。笑いとともに、つい泣きたくなったり。
 コラムでは、今月は岸本葉子さんの「買おうかどうか」。表参道のインテリアショップ「ザラホーム」青山店で、引き出しの取っ手(岸本さんは「つまみ」といってます)を買った話。内容も愉快ですが、挿絵(?)担当が書家の武田双龍さんで、墨痕鮮やかに「姫系つまみ」と書いてあるのに、唖然としました。引き出しの取っ手(つまみ)が可愛いもので、「姫系」だというのですが、それにしても、凄い。

 同誌で担当しているSFレビュー。今月は次の3冊をとりあげました――

  • 神林長平 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』 (講談社)
  • 山田正紀 『ここから先は何もない』 (河出書房新社)
  • ジーン・ウルフ 『書架の探偵』 (酒井昭伸訳、早川書房)

 神林さんの新作は、喋るトースターが誘拐される話。なんか、ここへ来てユーモア感覚に磨きがかかってきた感じですぞ。