今日は午後2時から海老名市文化会館小ホールにて「2人で奏でるピアノ~森下唯・山田剛史デュオリサイタル」。
プログラムを簡単に記しておきますね。
- モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ 二長調 K.448」
- ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b」
- シューベルト「幻想曲 ヘ短調 Op.103 D940」
- アルカン「ドン・ジョバンニによる幻想曲 Op.26」
- ラヴェル「ラ・ヴァルス」
- (アンコール)フォーレ「組曲ドリー Op.56」から「子守唄」
身内が関係しているので誉めるのもナニですが、充実したプログラムとしっかりした演奏、親しみやすい雰囲気で、なかなか良い演奏会でした。
それにしても、アルカンは変テコな作曲家だなあ。今日また、しみじみと思いました。
イタリア文学者河島英昭さんの訃報に接しました。享年84。
エーコの『薔薇の名前』の訳者として知られていますが、私にとって忘れられないのはチェーザレ・パヴェーゼの全集を訳されていたこと。
高校時代に読んだ『丘の上の悪魔』(だったと思うのですが)に魅了され、学生の頃、晶文社からポツリポツリと出ていたパヴェーゼ全集を買っていました。でも、あれは完結しなかったのではないかな。
訳者が仕事に凝り過ぎたのか、売れ行きが芳しくなかったのか。いずれまた読み返したい本です。
河島訳パヴェーゼが素晴らしいことを伊藤典夫さんに話したことがあり、その時、伊藤さんが「あの人の訳文はうらやましいくらい見事だ」とおっしゃったことも記憶に強く残っています。これも学生時代の話。
素晴らしい翻訳をありがとうごさいました。