惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

卵包

2019-05-01 21:17:21 | ミミズ

 今日はミミズ御殿の大掃除をしました。半年に1回の大仕事。

 ミミズ御殿の中には、メッシュのケースが2段重ねになっています。月日が経つにつれ、下側のケースには完熟したミミズ堆肥が溜まってゆくので、これを取り出すのです。
 下側のケースを取り出すには、上のも出す必要があります。つまりはミミズ御殿の中身を、いったん、すべて取り出し、ついでに清掃もおこなうわけです。
 本当はもう少し先にしたかったのですが、数日前にミミズのおしっこ取り出し口に不具合が生じ、ことは急を要するようになりました。

 あまりお天気には恵まれなかったものの、なんとか午後4時ぐらいまでには作業完了。ほっとしました。

 写真はミミズの卵包。

 ミミズは卵をそのまま産むわけではなく、小さな(直径3ミリぐらいの)カプセルに入れ、土の中に置きます。カプセルの材料は体皮の一部。輪っかが皮膚から剥離し、体をくねらすことでその輪っかを体の先端から地中に押し出し、その際、こういう形が出来あがるのです。
 輪っかはミミズの体を移動する途中で、雌性孔から卵子を、受精嚢孔から、あらかじめ他のミミズから受け取った精子を取り込み、受精卵を完成させます。
 カプセルの中の卵の数は数個~10数個といいます。赤ちゃんミミズは20日ぐらいで、親と同じ形で誕生します。

 ミミズの生態は興味深いことだらけです。