野川の遊歩道には桜の樹が植わっています。川とは反対側の道の端。
桜(ソメイヨシノ)は枝を横に広げ、先端を垂らすので、川面に花が映えて美しい。しかし、遊歩道の通行ゾーンを超えて枝が伸びるので、低い枝があると通行(特に自転車)には邪魔になります。
この桜は幹そのものが斜めに伸びて、通行のさまたげになっていたので、とうとう今日、伐採されてしまいました。
切り株の年輪から樹齢を知りたいと思ったのですが、あまりはっきりしない部分が多く、正確に数えることができません。おおよそ60年といったところでしょうか。見事な花を見せてくれていたのに、残念。木の数は減る一方で、だんだんと寂しくなってゆきます。
ところで、この切り株。何かの足跡のようでもありますが、私には両手を挙げた男の子が見えるんですよね。
〈小説推理〉7月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――
- 林譲治 『星系出雲の兵站〈1~4〉』 (ハヤカワ文庫JA)
- 門田充宏 『追憶の杜』 (創元日本SF叢書)
- 柴田勝家 『ヒト夜の永い夢』 (ハヤカワ文庫JA)
『星系出雲の兵站』は宇宙SFの傑作として推薦します。門田さんの『追憶の杜』は、好評だった『風牙』の続編。これもいいんですよ~。