台風10号が接近していて、厳重な警戒が必要ですが、この前の台風9号で沈没したパナマ船籍の貨物船のことが気になっていました。私が目にするテレビのニュースや新聞では詳しく取り上げられていませんでしたから。
この件に関しては、ネットで見る限り、なぜかアラブニュースが詳しく、水曜未明に奄美大島西の海上で遭難信号を発した貨物船ガルフ・ライブストック1について、次のように書いています――
- 「ガルフ・ライブストック1」は8月14日に5,867頭の牛と43人の乗組員を乗せてニュージーランドのネーピアを出港し、中国の唐山にあるジンタン港に向かっていた。
5867頭の牛! ジンタン港!
しかも、CNN日本によれば、ニュージーランドの動物愛護団体は、牛は「全頭が妊娠していた可能性が大きい」と指摘したとのこと。
この牛すべてと乗員ほとんどが絶望的で、助かったのは船員2人だけ。漂流しているところを発見された乗員1名は亡くなられたそうです。
船はもうすぐ目的地に着くというところでしたのに!
CNNの記事にはガルフ・ライブストック1の写真が掲載されていますが、何階建てもの畜舎が海に浮かんでいるようで、まるでノアの方舟を見るような気がします(船名はそれを意識しているのかも)。
これでは台風の強い横波を喰らうと、ひとたまりもないでしょうねぇ。
すごい船が航行しているものです。犠牲になられた方と牛たちのご冥福を祈ります。