新型コロナウイルスの感染が拡大し続けています。
個人の生活では、とにかくウイルスとの接触の機会をなるべく減らし、接触しても伝染しないよう、できるだけのことをするしかないでしょうね。
あとは報道される国の対策にじれった思いをつのらせるのみですが……。
そんな中で目についた和歌山県の仁坂吉伸知事の「大阪が危ない。日本も危ない」というメッセージ。
中段の図で示されているのは、「国民・市民」レベル、「医療現場」レベルでの対応の間に「保険医療行政・保健所」レベルの対応があり、そこに力を入れる必要があるという内容。日々、感染の現場を見つつ、指揮をとっている方の指摘だけに説得力があります。
国も地方自治体も大変な思いをしておられと思いますが、こうした提言を活かして、是正すべきところはすぐに是正してもらいたいと感じました。
〈ナンクロメイト〉1月号が発売中です。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げました――
- 村上貴弘『アリ語で寝言を言いました』(扶桑社新書)
- 木下古栗『サピエンス前戯 長編小説集』(河出書房新社)
- ダニエル・L・エヴェレット『言語の起源』(松浦俊輔訳、白揚社)
『言語の起源』では、『ピダハン』で謎の言語体験をしたエヴェレットが、言語を使い始めたのはホモ・エレクトゥスだと書いています。そうかもしれないけど、本当のところはよくわからない。
とはいえ、現時点の言語の起源に関する本の中では妥当なものではないかと思います。