惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

大ハチャハチャ本

2016-12-18 18:40:42 | SF

 昨夜(土曜)は古典SF研究会の忘年会。神保町の居酒屋で盛大に一年の憂さを晴らしました。

 今回のトピックは何といっても、横田順彌著『荒熊雪之丞大全』(書肆盛林堂)が刊行されたことでしょう。このところ、毎年、忘年会に合わせて古典SF作品が、可愛い文庫本の形で出されてきたのですが、今年はA5の大型本、二段組400ページの大冊が登場したのです。いや、これはもう仲間内の楽しみではおさまりませんね。

 ご存知の方には無用のことですが、荒熊雪之丞は「宇宙ゴミ大戦争」に始まる横田さんのハチャハチャSFの主人公。この「不出世のサラリーマン」が繰り広げる脱線につぐ脱線の物語は小説の骨格をズタズタにしてしまいます。こんなお話、ほかにはない。
 このシリーズがまとめられることは、世界のハチャハチャファンの夢だったはず。それがここにかなったのです。
 当の横田さんは「オモシロくないよ」といってますが、私はハチャハチャに出会えて本当にしあわせだったと思っています。

 ということで、昨夜は、この本とヨコジュンさんを肴にわいわいと盛り上がったことでした。

 『荒熊雪之丞大全』は書肆盛林堂さんで購入可能です。



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2 コメント

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「宇宙ゴミ大戦争」 (橘 まるみ)
2016-12-19 22:30:55
 表紙絵は「鳥はいまどこを飛ぶか」、「決戦・日本シリーズ」の、あの画伯だと思いますが、ずいぶん絵柄が変わりましたね。
 でも、この本、あちこちの短編集に、こちらに一編、あちらに一編と書き散らした作品を一冊にまとめた、といった類の作品集ではなく、元々まとめられている文庫本の合本なんですよね。
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>橘まるみさま (森下一仁)
2016-12-20 09:53:23
表紙絵は楢喜八画伯の描きおろしだそうです。絵柄、変わりましたかねぇ。

底本に関してはおっしゃるとおりで、2冊の文庫の大半と、あと1編がもうひとつの文庫本から追加されています。
お詳しいですね。お好きなのかな?
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