このところのマイブームは「I See The Moon」という歌。
きっかけはナンシー・シナトラの「フルーツ・カラーのお月さま」という1963年の曲。「レモンのキッス」や「イチゴの片想い」につづくフルーツシリーズの1曲です。
といっても、フルーツシリーズというのは日本だけのこと。レコード会社が勝手にナンシーをフルーツ娘と呼んで売り出していたのです。60年代初めのポップス輸入状況は大変なものがありました。で、この曲の元のタイトルが「I See The Moon」。
ナンシー・シナトラのこれはカバー曲で、元歌はザ・マリナーズというゴスペルグループの1953年の曲。白人と黒人の男性4人組が力強く朗々と歌うオリジナル曲は、ナンシーの可愛いバージョンとはまるで違っていて、最初はびっくりします。
この曲は、翌1954年、イギリスでもザ・スターゲイザーズというグループが歌い、英国ナンバー1ヒットになりました。
マリナーズ版もスターゲイザーズ版も歌詞は同じですが、ナンシー版は少し違っていて、「ヒバリが私に歌ってる」という箇所があったりします。私はこのバージョンがいちばん好き。
「私が月を見ると、お月さまも私を見る。……光で私を照らしてちょうだい。私の好きな人も照らしてね」という可愛い歌は、これからの季節、月を眺めながら散歩する際に口ずさむのにうってつけ。なんとか日本語にできないものかと、目下、奮闘中です。
さらに、この歌、あちらでは歌詞がさらに変わって子守歌になっているようです。
そういえばメロディーが、古くからの子守歌「ハッシュ・リトル・ベイビー」によく似ています。というか、前半は同じといっていい。ルーツはこちらの方だと見ました。
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