惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

枝垂れ梅

2005-03-21 21:30:19 | まち歩き
 懸案のサルスベリ剪定。

 粉瘤に悩まされている間は、やる気になれませんでした。やろうと思ったということは、つまり、粉瘤が良くなったのですね。

 庭にあるサルスベリにはコブがあります。毎年、決まった場所で枝を切る。すると、そこがどんどん膨れてくるのです。植木屋さんがやってくれていた頃からのことなので、サルスベリの剪定とはそんなものだと思っていました。
 ところが、峰岸正樹『庭木の自然風剪定』(農文協)を見ると、このコブは解消できるとのこと。載っている写真で見る自然に近い枝ぶりの美しさに感激、我が家のサルスベリも是非、と思ったのでした。

 で、今日の剪定。コブの下から枝を落とし、すっきりしたといえばいえないことはないものの、何だか頼りない格好になりました。これで本当に新しい枝が芽吹くのかしらん? ちょっと心配。
 20年以上にわたって太りつづけたコブは、大きいもので直径10センチあまり。貫禄があって、眺めるだけでもおもしろい。籠に入れて乾燥させてありますが、何か使い道はないものか……。

SHIDARE0503 日が落ちてから300メートルばかり北の斎藤さんちへ。 見事な枝垂れ梅を、今年もご主人がライトアップしてくれています(画像をクリックすると大きくなります)。
 まるで能の舞台を見るかのよう。

 場所は三鷹街道と佐須街道が交わる交差点の角。この梅を見ると、もうすぐ野川の夜桜です。


ジグ作り

2005-03-20 20:31:59 | 日記・エッセイ・コラム
 時間を見つけて木工の練習。
 今日は板の端を45度に切る練習をしました。ジグソーの刃を45度傾けて切ればいいはずなのですが、うまくいきません。まっすぐに切れないし、角度も切り始めと終わりとで違ってしまう。
 まっすぐ切るためのガイドをつけていても、45度だとうまくいかないのです。直角に切る時はガイドに沿ってほぼまっすぐ切ることができるようになったのですが。

 正確に45度の切断面を持つ板がどうしても欲しかったので、厚さ2センチの端材を大雑把に切り、さらに紙やすりで磨いてほぼ狙いどおりの切断面を作りあげました。これをジグ(工作の補助具)にして、やがては高度な箱作りに挑戦してみたいと思っているのですが、果たしてどうなりますことやら……(目指すは「留形隠し蟻型組接ぎ」!)。


逆さ鼻毛

2005-03-19 21:39:42 | 日記・エッセイ・コラム
 わりと暖か。
 夕方、自転車で吉祥寺まで本の買出し。連休に入ったせいか、どこの道路も自動車であふれている。特に人見街道は渋滞がひどく片側一車線の上り下り双方に車がびっしり。狭い道路なので自転車で脇を通り抜けることもままならない。参りました。

 化学の専門家である山口素夫さんから、昨日書いた「セルロースからアミロース」関連のお便り――


 セルロースからアミロースを生産できるというのは素晴らしい技術ですね。
 ちょっと調べてみましたが、すでに知られている5種類の酵素を同時に作用させるとのことです。このように多くの酵素が同時に働くようにするためには、おそらくいろいろな工夫が必要だったと思われます。

 生物の仕組みからヒントを得たのかどうかはこの発表からは分かりませんが・・
 コロンブスの卵なのかもしれないですが、いずれにしても夢のある技術ですね。

 ところで、粉瘤の方はその後如何ですか?
 皮膚というのはときどき奇妙なことが起こりますね。
 私も実はずっと昔、鼻の頭に小さなできものが出来てほうっておいたところ、破れて中から長い毛が顔を出したので驚いてひっぱったら5ミリくらいの長さの毛が抜けてきたことがあります。おそらく鼻毛が逆に生えたのではないかと思われます。

 ではお大事に


 クックックッ……(笑)。
 鼻の頭のあたりは皮膚が薄くなっていますからねえ。逆に生えれば、こういうことになるかもしれませんね。
 おかげさまで私の粉瘤の経過は順調です。皮膚はぺちゃんこに戻りましたので、あとはお医者さまにひどくやられた――じゃなかった治療していただいた「噴火口」あたりの傷が治れば全快のはず。
 アミロース生成のことも併せて、山口さんどうもありがとうございました。

 高知新聞18日夕刊に森下雨村の記事


シロアリのように

2005-03-18 20:42:21 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日は高千穂遙さんと一緒に小松左京事務所イオを訪問。SF作家クラブの用件で、上京した小松さんにお話をうかがう。
 小松さんとの会談は、いつも、どこまでが仕事で、どこからが雑談だかわからなくなってしまいます。昨夜も同様で、ゆったりと楽しい時間を過ごしていたのですが、私は今日(金曜)の締切が気になり、早めに退出。

 ところが、けしからぬことに今日中に仕事が終わらない。まことに申し訳ないことではありますが、連休明け早々に原稿を送るということにさせてもらいました。

 「セルロースからアミロースを生産する技術開発に成功」(江崎グリコ)
 これは素晴らしい。人間がキノコやシロアリのように、木材を主食とすることができる。木材だけでなく、ワラや干草のたぐいも食糧になる。
 グリコの技術はキノコをヒントにしたものでしょうか? それともシロアリ? どちらとも関係なく、独自に酵素を発見した?
 生産されるアミロースは澱粉の成分ですね(澱粉はアミロースとアミロペクチンとの混合物)。片栗粉のようなものを想像すればいいのでしょうか。

 工場で加工されるのでしょうから、人間がそのまま木材を齧るようにならないのが、残念なような、ホッとしたような。


風信子

2005-03-16 21:05:09 | 日記・エッセイ・コラム
 うららか。窓辺に置いたHYA0503ヒヤシンスがよく匂います。

 花が少ないのは、昨年、球根を十分に太らせることができなかったせいでしょう。いただいた時、小さな鉢で大きな花をつけていたから無理がいったのだと思います。
 今年はしっかり葉が育っているから、花の後の肥料をしっかりやれば大きな球根になるのではないでしょうか。

 ヒヤシンスは漢字で「風信子」と書いたりします。この当て字はいいですね。花の風情に似合っているかどうかは、また別ですが。

 ギリシアの美少年の名にちなむようですが、そのことを題材にしたマンガがあったのではないかなあ。岡田史子さんあたりが描いていたような気もしますが……。