会期が明日(27日)までなので、もう諦めようかと思っていましたが、お天気も良いことだし、思い切って出かけました。やっぱり、行ってよかった。
この美術館には椅子のコレクションがあり「置いてあるものに腰掛けてもいいんだよ」と岡田さん(@一の日会)に教えてもらっていました。それで、いつかは行きたいと考えていたのです。そのためにも、この企画は渡りに船。
展示されているもののうち、美術館所蔵のものには座っていいので、本当に楽しい(ただし、今回の展覧会のために借りたものには触れられません)。憧れの喜多俊之デザイン「ウィンクチェア」にも座れ(横たわれ)ました。
展覧会の品でいちばん気に入ったのは、戦前の「子どもの椅子」。我々が小学校の教室で使った椅子に似たデザインの木製椅子ですが、曲線を彫りだしてあったりしてかなり手の込んだ造り。可愛いし、美しいし、技術的にも素晴らしい。こんな椅子に座れる子どもは幸せだと思いました。
段ボール製のベンチにも感心しました。頼りないかと思いきや、しっかりしていて安心。紙特有の柔らかさと温かさがあり、なんともいえず優しい。湿気に弱いのが難点ですが、室内で使うには最高かもしれません。
小中学生から「夢の椅子」のデザインを募集し、優秀作はミニチュアモデル化してあるのも素晴らしい。心のこもった展示活動です。
せっかくだから地元の岡田さんに挨拶してくるべきかと思いましたが、お邪魔になっては申し訳ないので遠慮しました。近くまで行っていたことを、ここで報告しておきますね。