朝、2階のベランダに出ようとカーテンを開けた時のこと。
手摺りの内側に並べたコンテナはネットでしっかり囲ってあるのですが、その中でバタバタ動きまわっている鳥がいるのです。いうまでもなく、ヒヨドリです。
「内側に入って、出られなくなったらどうするのか」と、昨日、書いたばかりですが、そのとおりのことが起こっていたのです。
突然、人が現れたので、ヒヨドリは「鳥籠」の中を右往左往しています。なんとか入るには入れても、そう簡単には出られません。
デジカメを取って来て、とりあえず、1枚。
ネットの内側にぶら下がったところを、尾の方からとらえています。
尾羽が広がり、両足でネットをギュッとつかんでいるのが見えます。
これでは姿がよくわからないので、露出を改めようとしていると、その間にヒヨドリは脱出方法を見出したらしく、姿を消していました。
よく見ると、ネットとコンテナの間には、まだ少し隙間があります。そもそもぴったり固定してしまうと、水遣りに不便なので、まくり上げられるようにしてあるのです。そこを狙って、ヒヨドリは侵入したのでしょう。出る時も、たぶん、似たようなところを。
今日の経験に懲りて、もう野菜を食べに来るのをあきられめてくれればいいのですが。
午後は都心に出て、新宿ピカデリーで片渕須直監督『この世界の片隅に』。丹精込めてつくられた、愛に満ちた傑作でした。
こうの史代さんのマンガを、よくまあ、そのまま動かすことができたこと! 主演の、のんさんの声も見事でした。
軍港・呉は戦禍はひどかった。主人公すずさんも多くのものを失いますが、隣町・広島ではさらに大きな悲劇が起こるわけで、いってみれば「地獄の窯」の崖っぷちでの人の営みを描くことで、あってはならないことが起こったことを悟らされます。観て、良かった。