マンガ家の谷口ジローさんの訃報に接す。
本棚を眺めてみたら、『「坊ちゃん」の時代』、『孤独のグルメ』、『散歩もの』と、原作つきの本しか見当たりませんでした。もっとあったと思うけれど、どこに隠れているのだろう?
固い線で、ふんわりした雰囲気が出せる、独特の画風。
手塚治虫さんの作風とも違うし、劇画とも、やはり違う。フランスのバンド・デ・シネの影響か言われていますが、その線がつよいのでしょうか。といっても、谷口さんは、谷口さん。他に似た人を知りません。
遠近法がしっかりしていて、風景が美しい。眼に心地よいマンガでした。
69歳はまだ早いですよね。残念でなりません。