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最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

バルセロナ・ガウディに会う旅~スペインの旅(3)

2005年06月18日 | スペイン旅行

今回のスペイン旅行はバルセロナから始まった。東京からチューリッヒ経由でバルセロナに着いたのは午後7時頃である。午後7時というのに全く明るい。日本の感覚では午後4時の感じである。空港(プラット空港)からホテル(ベスト・ウエスタン・ダンテ)まではタクシーで約20分。料金は25ユーロ弱である。

翌日は朝一番でサグラダ・ファミリア(聖家族)聖堂に向かう。

maintower 泊まったホテルはサグラダ・ファミリアの西側にあるので、タクシーで乗りつけると教会の西側入り口に到着。教会の西側の面は「受難のファサード」と呼ばれている。8ユーロの入場料を払って教会に入ると教会内部は工事現場そのもので足場・資材で溢れているのにビックリする。教会の中を抜けて東側に出る。こちら側は「生誕のファサード」と呼ばれている。聖書の各場面を表現した彫像が至るところで教会の壁を飾っている。

ガウディの構想では聖堂の外側にはイエスの「生誕」「受難」「栄光」の3つのファサードが建ち、各ファサードは4つの鐘塔を持つ。

ただし現在完成しているのは「生誕」「受難」のファサードと8本の鐘塔のみ。左の写真は生誕のファサードの上にそびえる4本の鐘塔である。 lookdown

聖堂には尖塔に登るらせん状の階段がある。階段の所々には狭いテラスがあり、外を見ることができる。右の写真は塔の中腹から東側の道路を見たものだが目のくらむ高さだ。なお展望台に登るには2ユーロ必要であるが、その手前で引返した。

それにしても大変なスケールだ。工事の完成には後100年を要すると言われているが、誰がその資金を出し続けているのかちょっとファイナンス面に興味が湧いてきた。今後調べてみよう。

さてサグラダ・ファミリア聖堂を後にして、アントニオ・ガウディの最初のプロジェクトであるグエル公園に向かう。Guelltower 因みにグエル公園はカサ・ミラ(市内の高級アパート)、グエル邸とともに世界文化遺産である。(なおグエル邸は現在非公開という情報が日本の観光案内本に出ていたので行かなかった。)

バルセロナの町は北北西から南南東に向けて傾斜しており、グエル公園は市中心部から見て北北西に当る高台に広がる。この公園のもとは、ガウディの擁護者で生涯の友人であった実業家グエル氏の依頼で設計された分譲住宅地だった。田園都市構想としては時代が早過ぎ、分譲事業は失敗し、ガウディの死後(1926年死去)土地は市に寄贈され公園となった。公園の中には破砕タイルtokageで飾られた壁やトカゲの置物のある階段等夢のある建造物が見られ、市民の良い散策場所になっているようだ。

グエル公園の後、世界遺産であるカタルーニャ音楽堂にタクシーで向かう。この音楽堂はガウディと並ぶ天才建築家ドメイクの作品である。入場はガイド付きツアーのみ可ということで、英語のガイド付きツアーはにはタイミングが合わなかった。そこでここは外側だけ見てカテドラルに時間をかけることにした。音楽堂からカテドラルまでは徒歩で10分程度である。カテドラルはカタルーニャゴシックの大傑作と言われるだけあって荘厳にして圧倒的なスケールである。教会内部の壁面には多くの聖人が祭られていて、フランシスコ・ザビエルだとかイグナティウス・ロヨラなど私のようにキリスト教の門外漢でも知っている名前もみることができる。catedoral

またカテドラルには光溢れる中庭(右の写真)がある。

このように見学する価値の高いカテドラルであるが、この地区はスリ等が多いのでご用心という警告もある。

なおこの日はカテドラルを見た後一旦ホテルに帰り、現地の人と同じくシエスタ(午睡)を取り夕方「カサ・ミラ」を見に行った。

「カサ・ミラ」はバルセロナ市民には「ラ・ペドレラ(石切り場)」と呼ばれ親しまれているガウディの代表作の一つだ。カサ・ミラは集合住宅であるが、7ユーロの入場料を払うとエレベータを使って最上階経由で屋上まで登ることができる。最上階は模型等がある展示場となっている。素晴らしい建物ではあるが、7ユーロは少し高いような気がした。

以上が私のバルセロナ旅行の総てである。

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