ある団体の国内旅行の幹事をすることになった。普通は自分でJRや宿屋の手配をするのだが、暑くて面倒なので今回はJTBに頼んでみた。企画料は一人1千円だが、これ位はJRの団体割引で十分おつりが来ると喜んでいたところ、旅行前2週間程のところで1名キャンセルがでた。
「キャンセルについては旅行代金の2割を取消料として頂きます」というのがきまりという話だ。このことは旅行条件書に書いてあるのでJTBの言い分に契約上の問題はない。
だが「もし自分でJRや宿屋の手配をしていればここまで取消料を払うことはないだろうなぁ」という反省が残った。平たくいうとJTBはJRや宿屋に払う取消料を上回る分を儲けているのである。最初は「安い企画料でいろいろやってくれるなぁ」と感謝していたが、ひょっとすると旅行会社は「ある確率でキャンセルがでることを見込んで」ビジネスモデルを作っているのではないか・・・という気がしてきた。
ある年代になると「急な仕事が入ったり」「家族が病気になったり」する確率が高くなる。従って旅行をキャンセルしたりスケジュールを変更する可能性も高くなる。
そこでもっと「キャンセルリスク」について考慮する必要があるだろうと思った次第だ。例えば「割安だけれど変更がきかないチケットとかパッケージ」に飛び付くのは考え物かもしれない。
私は京都に帰る時時々「新幹線+一流ホテルのパッケージで新幹線往復料金とほとんど変わらない」というパッケージを使うことがあるのだが、これも乗る列車がガチガチに決まっている。つまりスケジュール変更リスクを背負っている訳だ。
スケジュールを変更する可能性がある・・と考える場合は「高くても変更がきくチケットを買う」「面倒でも旅行会社を通さずに自分で手配をする」ということなのだろう。