昨日(12月13日)米国労働省が発表した11月の消費者物価指数は前年同月比7.1%で10月の7.7%から急激に低下した。消費者物価の上昇率は今年6月に9.1%というピークをつけたが、ここにきてインフレ鎮静化のトレンドが顕著になってきた。
エネルギーと食品を除いたコアCPIは前年同月比6%の上昇だった(10月6.3%で9月は6.6%)
このインフレ率の鈍化についてはHappy surpriseという声が投資家の中で起きている。現在行われている連銀のFOMCで今月の政策金利引き上げ幅が0.5%に留まるという見込みが一層高まり、株価を押し上げた。S&P500は0.7%、ナスダックは1%、ダウは0.3%上昇した。もっとも消費者物価が発表された後の大幅上昇は利食いなどに押されたということだから、総ての投資家が今後の株式相場に強気のビューを持った訳ではないだろう。
ある投資家はOur view is that the worst is behind us in terms of inflation「我々の見方ではインフレについては最悪期は過ぎた」と述べている。
一方懸念されるのは、今後の景気動向や企業決算だ。
まあインフレの鈍化と政策金利の引き上げ幅鈍化をクリスマスプレゼントとして、少し穏やかな年の瀬を迎えたいものである。
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