昨日(4月15日)発表されたシティグループの第1四半期決算はアナリスト予想を上回る好調なもので、一株当たり利益は3.62ドル(予想は2.60ドル)だった。
決算発表とともにシティグループはアジア諸国を中心に13ヶ国でリテールバンキングから撤退すると発表した。シティはリテールから撤退するとともに、ウエルスマネジメントと企業取引に注力する。
フレーザーCEOは「リテールバンキングは素晴らしいビジネスだが、シティはリテールバンキングで勝負するには規模が小さいのでウエルスマネジメントに投資を続けるだろう」と述べている。
少し前に日本ではみずほ銀行のATMが不具合を起こし大きな話題になったが、巨大化するリテールバンキングでは巨額のシステム投資が必要だ。
同時にリテールバンキング分野は銀行以外の参入者も目立つようになってきた。
具体的はITや通信からの進出だ。また外国為替取引ではWise(旧TransferWise)のようなフィンテック企業の進出も目立つ。
リテールバンキングで競争を勝ち抜くのは容易ではなさそうだ。
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