Fast trackは「高速軌道、出世街道」を意味するイディオムだが、Fast track trade billというと米国の大統領に貿易促進権限を付与する法案を意味する。
通商条約について権限は米議会にあるが、大統領に貿易促進権限が付与されると、議会は部分修正を行うことなく、一括承認か不承認かを選択することになる。
オバマ大統領は環太平洋連携協定TPPをはじめとする通商課題の促進に向けて、議会に同法案の成立を求めていた。
WSJによると、同法案は上院財政委員会における民主党・共和党の妥協の結果、昨日(4月16日)議会に提出された。
オリン・ハッチ上院財政委員会議長(共和党所属)は「もし我々が米国の経済的リーダーシップを維持し、世界におけるアメリカン・バリューを促進しようとするなら、この法案は強い最初の一歩になる」と述べた。これは台頭する中国の経済的影響力を押しとどめるにはTPPの早期妥結が必要という趣旨である。
WSJによると、今月予定されている安倍首相の訪米前に法案成立の目処をつけたいと法案支持者は考えているが、労働組合や民主党議員の中には、TPP及びFast track法案に反対の議員が多く、波乱含みのようだ。
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