昨夜は港区のホテル・フロラシオン青山にて「森奈津子さんを励ます会」&「第1回日本SF評論賞贈賞式」。
2か所に出かけたわけではありません。両方が同一会場、同一時間に行なわれたのです。カップリングでの開催。主催したのは日本SF作家クラブ。
2か所に出かけたわけではありません。両方が同一会場、同一時間に行なわれたのです。カップリングでの開催。主催したのは日本SF作家クラブ。
しかし、すごい取り合わせだなあ。かたや「エロティックSFのジャンヌダルク」(案内状に書いてあるのです)の激励会、かたやこちらにあるような割と四角四面の評論への賞の贈呈。SF関係でなければ、こんなことは実現不可能ではないでしょうか。
評論賞の横道仁志さんは大学院で西洋中世哲学を専攻しておられる気鋭の若手。受賞の言葉では、SFと古典は通じるものがあり、SFだからこそ書ける可能性がある、というようなことをおっしゃったと思いますが、その語り口からして、粘り強い探究心、切れ味鋭いレトリックの持ち主であることがうかがえました。
選考委員特別賞の鼎元亨さんは温厚で飄々としたお人柄に映りました。しかし、長崎生まれの方がベリー・ローダンと被爆捕虜の関係について語るという背景事情からして興味津々。
どちらも拝読するのが非常に楽しみ。受賞作は〈SFマガジン〉4月号と5月号に続けて掲載される予定です。
評論賞贈呈の後は、森さんを励ます会に移ったのですが、しかし、あそこで尾山ノルマがあんなことをするとはなあ……。詳しいことは省きますが、その場に居合わせた全員が西城秀樹のヒット曲「ヤングマン」に合わせて「Y・M・C・A~♪」と踊らされたことだけは書き付けておこう。
今日は池袋のミステリ文学資料館へ出かけて調べもの。
資料は揃っているし、静かでほとんど全館独占状態だし、仕事をするにはもってこい。
ただし、寒いのですよ。土曜日なので全館の空調が止まっているせいでしょうか。係の女性が足元に電気ストーブをつけてくれましたが、背中にコートを羽織ったままの状態で机に向かっておりました。厳寒期の土曜は避けるべきか。
それでも、ここがあるとないとでは大違い。維持してくれている光文社に感謝。