夕方から雨。
降り始めた午後5時頃、雨粒は大きくなく小糠雨程度。だからでしょうか、茶トラの野良猫はいつもの植え込みで丸くなったままでした。
「降ってきたぞ。濡れないところに行った方がいいんじゃないか」と声をかけると、目を開け、こちらに首を伸ばしてきます。「掻いてくれ」ということなのでしょう。
しょうがないので、首筋や頭を掻いてやりながら、もう一度「濡れないようにしろよ」といってやりました。
梅の花の香りをハシゴするようにひと回りしてくると、もう猫はいなくなっていました。
雨の日の野良猫を見ると気持ちが寂しくなります。