図書館へ行って、三上章『現代語法序説』(くろしお出版、1972年)ほかを借りてきました(『象は鼻が長い』は2冊とも貸し出し中)。
仕事の都合ですぐに読めないのが残念。
基本的に井上さんは大野晋さんの説をよりどころにしていて、三上文法はどうも敬遠していたようです。もし、ここで井上さんが三上文法をもっと重点的に取り上げ、精髄を教えていてくれれば……というのは、責任転嫁になるのでやめます。
仕事の都合ですぐに読めないのが残念。
どうしてこれまで三上文法に触れる機会がなかったのか、考えてみました。
そもそもは、文法の本を読もうという気が起こらなかった。これはたぶん、中学、高校で齧った文法なるものが、知的刺激の乏しい、つまらないものだったからだと思います。
その後、チョムスキーという人が「生成文法」なるものを唱えていると聞き、「それは凄い」と思ったものの、実際に解説を読むと「どうも違う」という感じを抱いて、あまり信用しなかったのです。とはいえ、この延長上でデレック・ピッカートンやスティーブン・ピンカーを読み、それはそれで面白かった。
文法関連の本で他に読んだ記憶があるのは井上ひさしさんの『私家版日本語文法』(新潮社、1981年)で、ここに三上章がチラッと出てきます。
「ガとハの戦い」という章がそれで、
- 「は」は大きく大まかに係る。「が」は小さくきちんと係る。
基本的に井上さんは大野晋さんの説をよりどころにしていて、三上文法はどうも敬遠していたようです。もし、ここで井上さんが三上文法をもっと重点的に取り上げ、精髄を教えていてくれれば……というのは、責任転嫁になるのでやめます。
ともかく、今の仕事が一段落したら三上文法を勉強してみるつもり。
「ベストSF2006」、昨夜から今日の午後にかけて、3人の方から投票いただきました。
どうもありがとうございました。
投票は今夜12時まで受け付けますので、どうぞよろしく。