惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ベストSF投票、今夜締切です

2007-02-25 20:50:09 | 学問
 図書館へ行って、三上章『現代語法序説』(くろしお出版、1972年)ほかを借りてきました(『象は鼻が長い』は2冊とも貸し出し中)。
 仕事の都合ですぐに読めないのが残念。

 どうしてこれまで三上文法に触れる機会がなかったのか、考えてみました。

 そもそもは、文法の本を読もうという気が起こらなかった。これはたぶん、中学、高校で齧った文法なるものが、知的刺激の乏しい、つまらないものだったからだと思います。
 その後、チョムスキーという人が「生成文法」なるものを唱えていると聞き、「それは凄い」と思ったものの、実際に解説を読むと「どうも違う」という感じを抱いて、あまり信用しなかったのです。とはいえ、この延長上でデレック・ピッカートンやスティーブン・ピンカーを読み、それはそれで面白かった。

 文法関連の本で他に読んだ記憶があるのは井上ひさしさんの『私家版日本語文法』(新潮社、1981年)で、ここに三上章がチラッと出てきます。
 「ガとハの戦い」という章がそれで、

「は」は大きく大まかに係る。「が」は小さくきちんと係る。
 という、『象は鼻が長い』からの引用があります。しかし、これだけ。
 基本的に井上さんは大野晋さんの説をよりどころにしていて、三上文法はどうも敬遠していたようです。もし、ここで井上さんが三上文法をもっと重点的に取り上げ、精髄を教えていてくれれば……というのは、責任転嫁になるのでやめます。

 ともかく、今の仕事が一段落したら三上文法を勉強してみるつもり。

 「ベストSF2006」、昨夜から今日の午後にかけて、3人の方から投票いただきました。

毛利 信明さん
林 芳隆さん
平林 孝之さん

 どうもありがとうございました。
 投票は今夜12時まで受け付けますので、どうぞよろしく。