録画してあったNHK「病の起原・アレルギー」を見ました。都市文明の進展とともにアレルギー性鼻炎や喘息が多くなった理由を探る好番組。
家畜の糞に含まれるエンドトキシンという物質に乳幼児のうちに接した子どもはアレルギー体質にならないというドイツでの研究結果に驚きました。免疫細胞の多くが害虫など、古くからの外的に対抗するものになってしまい、花粉などのアレルゲンに反応するぶんが少なくなるのだそうです。
エンドトキシンは、ばい菌が死んでまき散らす毒ですね。清潔にしている環境には少ない。
家畜の糞には特に多くて、農家の人や遊牧民は日常的に接しているのでアレルギー体質になりにくいという結論でした。
私の育った環境もそのとおりで、牛や鶏、時には山羊も飼っていたし、糞の処理も小さいころからやらされました。嫌だったけれど、あれでアレルギーから免れているかと思うと、ありがたい限り。
ここまでわかったら、アレルギー体質を回避する方法も生み出されそうですね。
ただ、エンドトキシンをそのまま赤ちゃんに吸収させるのは乱暴な話で、かえって病気を呼びそうです。ネットには国立生育医療センターのこんな研究がありました。ここらあたりから、研究開発が進むのでしょうか(このレポートには「家が汚いほどアレルギーの発症が少ない」とはっきり書いてあって、微苦笑)。