惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

コペルニクス

2008-11-22 20:46:24 | サイエンス
 朝、農協の畑で大根掘り。
 地元農協の顧客サービスなのですが、これが嬉しい。ほくほくの土で育った大根を素手でスポッ、スポッと抜かせてもらえるのです。本数が5本というのがあっけないけど、でも、これ以上多くても、食べるのに難儀するでしょうね。初冬の味を楽しませてもらえます。

 これもシンクロニシティ? 「偉人コペルニクス=頭蓋骨から電脳復元」(AFP=時事)。

 コペルニクス関連の本を読んだばかりでした。デニス・ダニエルソン『コペルニクスの仕掛人』(田中靖夫訳、東洋書林)。
 コペルニクスが地動説を唱えた本『天球の回転について』は、70歳で亡くなった彼の死の間際になってようやく出版されました。その本が出るように奔走したゲオルグ・ヨアヒム・レティクスという人物の評伝です。
 レティクスはコペルニクスより41歳も年下ですが、地動説のことを耳にし、コペルニクスが亡くなる4年前に彼のもとを訪れて、直接、教えを受けるとともに、ぜひとも本にして世に問うことを勧めたのでした。
 歴史の主役ではなく、脇役にスポットを当てたノンフィクション。眼のつけどころがいいですね。コペルニクスの生きた時代や、その位置づけが、本人の伝記以上にわかりやすく伝わってきます。

 今回、復元された肖像は、たぶんレティクスが目にしたコペルニクスの姿そのものといっていいのでしょう。本の内容がぐんと生々しくなりました。

 頭蓋骨がコペルニクス本人のものと確認された次第はこちらの記事でわかりますが、500年近く前の本に挟まった毛髪が手がかりになるとは、これまた素晴らしい。