ハエトリグモの素晴らしい能力がまた一つ明らかに→「ピンぼけ」度で距離を正確に測るハエトリグモ(読売新聞)。
8つの単眼のうち正面にある2個は特に視力が良いといわれてきましたが、こんなことになっていたとは!
1つの眼の中に4つも網膜があって、ボケ具合で獲物との距離をはじき出していたというのですからねえ。素晴らしい。
以前にも言ったとおり、生まれ変わるとしたらハエトリグモになりたいというぐらい、私はこのクモが好きなのです。
この冬にも室内で何度か見かけましたが、きっと春までは餌にありつけないはず。それでも生きてゆけるだけの強靭な生命力を持っているのではないでしょうか。
脳ミソは脚まであふれているし、目玉は距離測定器にもなっているし、少しの餌で長生きできるし……これ以上の生きものっているのでしょうか?! (ちょっと大げさ?)
〈小説推理〉3月号発売中。担当のSFレビューで次の4冊を取り上げています――
- 上田早夕里『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)
- アーサー・C・クラーク&スティーヴン・バクスター『火星の挽歌』(中村融訳、早川書房)
- 水見稜『マインド・イーター[完全版]』(創元SF文庫)
- 大森望『21世紀SF1000』(ハヤカワ文庫)