昨日は午後6時から神田一ツ橋の如水会館で開かれた「第24回大衆文学研究賞贈呈式」に出かけました。
後列は大衆文学研究会の縄田一男会長(中央)ら関係者の方々。
「大衆文学研究賞」は、正式には「尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞(早乙女貢基金)」というのかもしれません。いずれホームページが開かれ、歴代受賞作などとともにはっきりするのではないでしょうか。
私が知っていることだけを記しておくと、尾崎秀樹さん・武蔵野次郎さん(いずれも故人)らが中心となって発足させた「大衆文学研究会」が、大衆文学研究に貢献した著作を顕彰するために設置した賞で、近年は早乙女貢さんの遺産による基金が資金面で協力しているようです。個人的には第10回の「研究・考証部門」を長山靖生さんの『偽史冒険世界』が受賞したことが記憶に残っています。
で、今回の受賞作は次の2作――
- 大衆文学部門:横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』(ピラールプレス)
- 大衆文化部門:米沢嘉博『戦後エロマンガ史』(青林工藝舎)
後列は大衆文学研究会の縄田一男会長(中央)ら関係者の方々。
私は横田さんのお祝いに駆けつけたのですが、来賓の挨拶では眉村卓さんが壇上に立たれて、権威から無視されてきた分野が正当に評価され、活力を持ち続けることの大切さを語られました。
帰宅時、夕方から本格的に降りだした雨が、自宅に着く頃には雪にかわり、あたりは真っ白になってしまいました。凍結した道は危険なんですよね(転倒負傷経験者であります)。