ということで、大阪はサンケイホールブリーゼで行われた「宇宙の知性と融合した〈うかれ〉小松左京に出会う会~映画『さよならジュピターを見る』~」という長い名前の催しに出かけてまいりました。
16日午後1時からの第1部シンポジウムでは、まず小松左京研究会会員で小樽商科大学教授の澤田芳郎さんの「基調講演」。「小松左京自作を語る」のインタビュアーをつとめた澤田さんならではのディープな小松左京論で、小松さんの作品と思考に鋭く切り込んでおられました。
続くパネルディスカッションの登壇者は桂米朝、桂米團治、乙部順子(小松さんの秘書)、下村健樹(小松ファンの分子生物学者・医学博士)、澤田芳郎、高田公理(佛教大学教授、コーディネーター)。
それぞれの立場から小松さんを語られましたが、圧巻はなんといっても86歳の人間国宝。
――小松さんの第一印象は?
米朝:さあ……なんやわからん。
――小松さんは1年前に亡くなられて、どこへ行かはりました?
米朝:そこらんにおるんちゃうか。
――小松さんについて一言。
米朝:今日、会いますから。
なんかもう、ありがたいお言葉とお姿に両手を合わせたくなるほどでした。
その後の打ち上げ会では、ひさしぶりのかんべむさしさんに堀晃さん、それに関西の若いSF作家の方々ともお話ができ、たいそう有意義な1日でした。
今日は箕面の小松さんのお墓を、南山宏さん、横田順彌さんと一緒にお参りしてから帰宅。
戻ると、大変、暑かった。関東も関西もいっぺんに梅雨明けしたそうな。