夕食後、ラジオから流れてくるベートーヴェンの第六交響曲を聞いていて、「これはおかしい」と思いました。
ベートーヴェンがおかしいのではありません。素晴らしい作曲家であります。クラシックではいちばん好きと言っていいかもしれない。
ベートーヴェンがおかしいのではありません。素晴らしい作曲家であります。クラシックではいちばん好きと言っていいかもしれない。
おかしいのはタイトルの和名。
この交響曲には、ご存知のように「田園」というタイトルが付いています。内容もそのとおりの音楽で、ベートーヴェンが「田園風景」をイメージして作曲したものです。
ただ元の題(といっていいでしょうね)の「Pastorale」を「田園」といっていいかどうか。だって、ヨーロッパの農村地帯には「田んぼ」はないでしょう?
まあ、言いがかりといっていい文句なのですが、畑と牧草地と森からできている農村風景を表す、もっと適切な言葉がないものかと考えたのです。
牧野?
富太郎先生しか思い浮かびません。
沃野?
痩せ地の反対語という感じで農村風景そのものではないでしょうね。
あれこれ考えて、やっぱり「田園」しかないかということになりましたが、言葉が歴史風土と切り離せないのを実感したことでした。
写真はシロバナヤマブキ。バラ科の落葉低木で、山吹色のヤマブキの白花種です。
別にシロヤマブキという種類もありますが、そちらは花弁が4枚なので容易に見分けがつきます。
ヤマブキの花を見ると高校時代を思い出します。
太田道灌の故事を覚えたのと、部活のトレーニングの時、道端に花が咲いていたのとが印象に強いのかな。
何となくなつかしく、心なごむ花です。