惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

燈台草

2013-04-04 20:35:05 | 草花
 よく晴れて暖かくなりました。最高気温20.2℃(隣町アメダス)。

Todaigusa1304 夕方、出かけた市立図書館文館の入り口にトウダイグサの群落がありました。
 花盛りなんだけど、きわめて地味な花なのでほとんど誰にも認めてもらえません。でも、草全体の形はおもしろいし、花自体も「杯状花序」と呼ばれるトウダイグサ属独特の構造になっています。
 ただし、茎から出る乳液に触れるとかぶれるので要注意。

 名前の由来は、伸びた茎の先に葉が開いた形が燈台に似ているから。この燈台は、昔、室内で使った照明具で、航路を照らす建物の燈台とは違います。

 別名は鈴振花。果実の形が鈴に似ているのだそうです。今度、見てみよう。

 〈ナンクロメイト〉5月号が発売になりました。担当している新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――

  • 鈴木みき 『私の場合は、山でした! 女一匹フリーター、じたばた成長物語』 (平凡社)
  • テッド・ムーニイ 『ほかの惑星への気楽な旅』 (中村融訳、河出書房新社)
  • 山口文憲 『若干ちょっと、気になるニホン語』 (筑摩書房)
 『ほかの惑星への……』は「イルカと恋人の間で揺れる女性の心を描くスリリングなラブストーリー」と、女性小説ふうな惹句にしてみましたが、むしろ小説の通に薦めるような書き方をすべきだったかも。書き手として嫉妬したくなるような巧さがありました。