惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

最終戦

2016-03-15 21:06:33 | サイエンス

 イ・セドル9段対人工知能「アルファ碁」の第5局。アルファ碁は白をもつのが得意ということで、イ・セドル9段があえて黒番を選んだとのこと。すばらしい挑戦心。

 結果は白(アルファ碁)中押し勝ち。人間の1勝4敗ということになりました。

 中盤で、右辺から右下隅にかけての白石9子を取り込んだ時点では、セドルさんが明らかに優勢。しかし、アルファ碁はめげることなく手順を尽くし、盛り返してきました。
 最後は、盤面では黒地が多いものの、コミ7目半が出ないということになったようです。惜しい戦いでした。

 全5局をながめていて感じたのは、人工知能も「1人の指し手」といえるんじゃないかなあ、ということ。
 いや、途中、2局目あたりでは、得体の知れない恐怖を覚えたのも事実ですが、第4局での崩れ具合を見て、「あ、やっぱり完全ではないのだ」と思い、人間が作ったプログラムが基本であることに違いはないことを再確認したのでした。

 しかし、面白いことになってきたなあ。ま、人間を凌駕するのは時間の問題でしょうが、その後、色々な個性をもった「××碁」が登場して、私のようなヘボ碁打ちの相手もしてくれるようになって欲しい。対戦する人間の技量を見極め、それなりのレベルで対戦してもらえるとうれしいなと期待しています。