今日は、小かぶの培養土を調合。
といっても、白菜用と同じもの。基本的にミミズ堆肥で何でもまかなうのです。ミミズは偉い!
〈日経サイエンス〉11月号、拾い読み。
「恐竜時代の哺乳類」という記事。中生代の哺乳類は、恐竜から逃れ、こそこそと夜間生活を営んでいた――という従来のイメージをくつがえす化石が次々と発見されているといいます。
それらの化石が明らかにしているのは、哺乳類も、恐竜同様、中生代(三畳紀・ジュラ紀・白亜紀)を通じて発展し、種を充実させていたということ。殊にジュラ紀には飛躍的に種の数が増え、現在の我々――真獣類の祖先も出現した。
白亜紀になると大きな体の哺乳類も現れ、レベノマムスという哺乳類は体長1メートル、体重14キロとクズリ(凶暴ですよね)ぐらいの大きさで、中国で見つかった化石の胃には、小型恐竜の骨があったそうな。
この時期、花を咲かせ、実がなる植物が登場し、それが進化の大きな要因になったという説明も面白い。花や実に集まる虫が、哺乳類の新たな食糧になったというのです。
そのために便利な、切り裂き、すりつぶすことのできる歯列を獲得、これが獣類の繁栄の基礎になった。もちろん、我々もその恩恵をこうむっています。
こうした多くの哺乳類も、6500万年前の隕石大衝突で恐竜とともに大部分が滅び、空いた空間に有胎盤類が進出したというのが、今のところのシナリオらしい。ずっとトガリネズミのような生きもののままで、ひっそりと暮らしていたわけじゃなかったんですね。
〈ナンクロメイト〉11月号発売中。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――
- ヘンリー・マーシュ 『脳外科医マーシュの告白』 (栗木さつき訳、NHK出版)
- 小川さやか 『「その日暮らし」の人類学――もう一つの資本主義経済』 (光文社新書)
- 柳澤健 『1974年のサマークリスマス――林美雄とパックインミュージックの時代』 (集英社)
どれもノンフィクション。医学、文化人類学、時代風俗とジャンルは違いますが、それぞれ、とてもおもしろい。