夕食のおかずにカマスを焼きました。
カマスは秋の魚。古くから抱いているイメージとしては、土佐湾の入り江の突堤で、秋の日を浴びて、釣糸を垂れている光景につがっています。
実際にはカマス釣りをした経験はないのですが、ずっと憧れていて、秋のカマスには思い入れがあります。
家の人が買ってきたものに、塩を振り、いちにち太陽と風に当ててから、七厘で焼きました。
柔らかい白身はほっこりと美味しく、ご飯がすすみます。茗荷の味噌汁も合っていたなあ。
カマスの語源は、大きな口が、藁縄を編んでつくった四角い袋――つまり「かます」を思わせることから来ているとか。
かますは、私の生まれ育った家でも、かつては使っていました。むしろ(畳ぐらいの広さの縄で編んだ敷物)を二つ折りにしたような容器で、芋類をよく入れていました。確かに、パクッと大きく口を開けて、出し入れしやすかったですね。
ああいう藁製品もすでに過去の遺物となりました。ちょっともったいない気がします。
魚のカマスから話題がズレてしまった。