午後、雨の中を海老名市文化会館へ。『ピアニート公爵 Presents 芸術からこぼれた表現たち――アニメ監督・西村純二が自作を語る』(主催:海老名市文化会館/後援:海老名市/協力:バンダイビジュアル株式会社、キングレコード株式会社)という催し。
悪天候なのでバイクはやめて、電車で出かけました。我が家から1時間20分程度。
西村監督のアニメ作品は1本も見ていない(というか、ここ数10年テレビアニメはまるで見ていない)という、不良観客なのですが、お話は十分に面白かった。
というのも、監督が1955年生まれで、私と4つしか離れていないこと、1970年代に名画座で映画を見まくって勉強したという体験が、私とわりと似ていること、アニメという時間芸術への問題意識が私にもよく理解できること、などが要因だと思います。さらに言えば、石ノ森章太郎(当時は「石森章太郎」でした)著『マンガ家入門』を、出た時に読んだことも、共通してました。
監督のお話を聞いて、日本のアニメはどういう表現手法をもっているのか、おおまかにわかった気がしました。これがいちばんの収穫。
午後4時終了という予定がどんどん押して、最後のピアニート公爵の演奏は何十分もはみ出してしまいました。
「こんな時間になって大丈夫なの?」と、見ている方が心配になり、アンコールも遠慮しなければいけないんじゃないかと思ったのですが、きちんとアンコール曲まで聞かせてもらえた。
ファンにはたまらない「濃い」時間だったと思います。ファンとはいえない私も、たっぷり楽しみました。