朝から風強し。日中、寒くはなかったものの、まぎれもなく北風。木枯らし1号となりました。
午後は駅前のシネコンでドゥニ・ヴィルヌーブ監督『ブレードランナー 2049』。
大阪ふうのケバくて暗い未来都市で、誰が本物の人間かが問われた、あの『ブレードランナー』の続編。
トランプ大統領を支持するアメリカ人は絶対認めたくない、暗くて惨めな西海岸が描かれます。しかし、映像はぐっとシブくて悲惨な割に美しく(色彩設計が見事)、ドラマも登場人物(?)の内面をきっちりと追ってゆく。より大人びたブレードランナーの世界となっていました。
レプリカントだったり、電子情報から成るバーチャルキャラクターだったり、人間以外の存在の方が、本物の人間よりも人間らしい世界なんですね。アメリカ・ファーストな人たちには、わけがわからないのかも。
よくまあ、今のハリウッドでこんな映画を作れたものだと、感心しました。アメリカ映画の底力を見た思い。