4年に1度の冬のお祭りが終わり、寂しいような、ホッとしたような。
競技の中継があると、どうしても見たくなってしまいますからねえ。
こんなにもスポーツ観戦が好きになったのには理由があります。それは虫明亜呂無(むしあけ・あろむ)さんのスポーツエッセイを読んだから。
大学を出たばかりの頃じゃなかったでしょうか。何がきっかけだったか忘れましたが、この不思議な名前を持つ人のエッセイを読み、その文章の面白さに魅かれてしまったのです。
虫明さんがテーマにするスポーツはとても幅広かった。野球なら野球の、相撲なら相撲の、それぞれの魅力にとりつかれた人の文章は読んだことがあったのですが、スポーツ全般に興味をもつ人のエッセイや評論は初めてでした。
虫明さんが書くと、ゴルフも、陸上競技も、競馬も、それぞれが面白く、またその根底には同一の面白さが流れているように思えました。競技の真髄に向かって懸命に努力する人間の営みの尊さ、あるいはサガのようなものを見つめる目、とでもいえば良いのでしょうか。
彼の視線を追うようにして見ると、ゴルフも、ラグビーも、マラソンも、皆、面白いのです。
このことから、私は、スポーツを楽しむためには「リテラシー」といったものが必要であることに気づきました。文化的素養というべきかもしれません。それをもつことで、生きることは、より楽しく、豊かになると思いました。
こじつけかもしれませんが、そんなようなわけで、私は自分のスポーツ好きを正当化しているのであります。
「ベストSF2017」に、4人目と5人目の投票をいただきました。放克軒(さあのうず)さん、nyam さんありがとうございました。
いよいよ締切まであと2日となりました。こぞってご投票下さい。要領はこちらで。