惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

道と墓

2019-02-09 21:22:43 | 日記

 予報では昼から夜にかけて雪ということでしたが、さいわい、降ることはほとんどありませんでした。
 しかし、天気は良くなく、気温は上がりません。日中の気温は0℃前後で推移。

 先日から手がけている本の山の整理で出た不要本を、一箱、ブックオフへ持って行ったのが、唯一の外出。後は蟄居して本読み仕事。

 昨日の続きですが、三内丸山でいちばん印象が強かったのが、大きい道が開かれ、その両側に墓がずらりと並んでいたこと。

 やたら大きい道は何のためだったのでしょう?
 それに沿って墓があったのには、どんな意味があったのでしょう?

 生活のためなら、道の幅が12メートルもある必要があるとは思えません。案内の人の話では、大木を運ぶため、というのも1つの理由らしい。横にしてゴロゴロと転がしたのでしょうか。
 そうした行為を、死んだ人たちが見守っていたとすれば、何か宗教的な意味合いが、木材の移動にはあったのかもしれません。たとえば、諏訪の御柱祭のような。

 柱を建てること、そして、建物をつくることは、村の大事業であり、生活基盤を整える上で、大事な意味を持っていたことに間違いはないでしょう。
 そのための行事が、広場のように大きな道で行なわれ、それを先祖たちが見守っていたとすれば、そこには村の繁栄と安全を祈る強い願いがこめられていのかもしれません。
 幼い頃、柱の基礎を固めるために、村の男女が集まってヨイトマケをしたことや、棟上げの際にお餅を撒いて祝ったことを思い出しました。