今日まで放映されていたテレビ朝日の『越路吹雪物語』(脚本:龍居由佳里/演出:藤田明二ほか)。ぞんぶんに楽しませてもらいました。
若い頃から越路さんが好きで、高校時代にヒットした「イカルスの星」(詞:岩谷時子/曲:内藤法美)は愛唱歌でした。大学生の時、カネもないのに無理して日生劇場のリサイタルを見に行ったのは、今では、宝物のような思い出となっています。
そんな越路さんの生涯が連続ドラマになっていると知ったのは、今年1月なかばだったでしょうか。始まってすでに1~2週経っていたようで、少女時代は見逃してしまい、瀧本美織さんが演じる若き越路さんが宝塚に入るあたりから見始めました。
のちにマネージャーとなる岩谷時子さんとの出会いがきちんと見られたのは幸いでした。このドラマは越路さんのものであると同時に、岩谷さんのものでもあるのですね。
宝塚の生徒と、広報誌スタッフだった2人は、以後、ずっと一緒。岩谷さんのお母さんを、越路さんが「おかあちゃん」と呼んで慕っていたことも、初めて知りました。
越路さんを演じた瀧本さん・大地真央さんも良かったのですが、それ以上に、若き日の岩谷さんを演じた木南晴夏さん、中年以降を演じた市毛良枝さんの2人が素晴らしかった。優れた作詞家でありながら、マネージャーとして越路さんを支え続けた人柄がしっかりと伝わってきました。
越路さんが56歳で亡くなられたのは1980年。もう38年も前のことなんですね。
ご本人を知る人も少なくなりつつあるのでしょうが、本当に見事な舞台を演じる大スターでした。
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