惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

甲羅干し

2005-06-25 20:32:12 | 日記・エッセイ・コラム
 マズったなあ。『タイガー&ドラゴン』最終回の録画に失敗しちゃったよ。野球中継のバカヤロー!
 金曜夜に録画したビデオを日曜深夜に見るのが、ここのところ何よりの楽しみだったのに。スバラシイ幕切れになってしまいました。レンタルが始まるのを待つしかないんでしょうかねえ。

 今朝は近所にある農協の畑に出かけてジャガイモ掘り。
 住宅ローンの関係で農協の準構成員――じゃなかった、準組員――でもなかった、準組合員になっているのです。で預金口座もあったりして、その関係での余得らしい。職員の方が畑で育てたジャガイモを掘らせてくれるというのです。こんなの初めて。いそいそと出かけました。
 京王線の駅からさほど遠くないところにある畑はかなり広い。道路脇では冷やしたラムネやふかしたジャガイモを売っていたりして、ちょっとした縁日気分。
 短い列ができていて、並んで待つこと数分。
 「こちらへどうぞ」と呼ばれて畑に入ってゆくと、畝の1.5メートル長ぐらいが私のぶんとかで、男性職員が鍬で軽く掘り返してくれる。そのあとを、手で芋を掘り出すのですが、とてもよく育っている。色白の美人芋。あっという間に割り当てぶんを掘り終わりました。
 大きなビニル袋にいっぱい。重さにして10キロあまりはあります。

 とりあえず夕食でポテトサラダにしてもらいました。
 美味しかった。今度はどうやって食べよう?

KAME0506  で、その行き帰りに通った道から野川を見ると、流れから顔を出した石にカメが登って甲羅干しをしていました。
 ポンポンポンポンと4つ並んだ石すべてにカメが、つごう4匹乗っているのが可笑しかった(画像をクリックすると大きくなります)。猛威をふるっている外来種のミシシッピアカガメではないみたいです。
 一年でいちばん強い日差しなのに、こうやって温まると、やはり気持ちいいんでしょうかねえ。


暑い

2005-06-24 20:21:58 | 日記・エッセイ・コラム
 正午前、仕事部屋の温度は31度あまり。しかも、蒸す。湿度は65パーセントぐらいでしょうか。
 午後になってほんの少しだけ気温は下がりましたが、それでもやはり暑い。散歩は中止し、代わりにプールへ行きました。

 プールから帰って庭で片付けものをしていると、脇の道路を自転車で通りかかったオジさんが、
 「今日は暑かったなあ~!」
 と大声でいいます。
 まったく知らない人なのですが、
 「ええ、本当に」
 と相槌を打つと、オジさんは、
 「うん」
 と大きくうなずいて、自転車をキーコキーコと漕いで行ってしまいました。
 誰でもいいから、暑さを訴えたかったんだろうな。

 都議選告示。しばらくうるさい日々が続きます。おまけに暑いし。
 そろそろ選挙のスタイルを変えて欲しいものです。名前の連呼だけの選挙戦なんて無意味。インターネットの掲示板で論戦でもやってもらった方がずっといい。

 私が今の都議に望むのは、とりあえず次の2点――

  • 議員数の削減。
  • 公務員の待遇の適正化。
 こんなことを主張している政党・政治家はどこにいます?

生命の重要な部分

2005-06-23 20:37:41 | 日記・エッセイ・コラム
 サッカー、コンフェデ杯対ブラジル戦は、録画しておいたのを起きぬけに見ました(約4時間遅れ)。

 良い戦いぶりでしたね。勝てればもっと良かったけれど、引き分けでもなんだか悔しいという気がしなかった。日本チームが充実してきたのに満足したからだと思います。
 中村俊輔選手のミドルシュートにはうっとりしました。それと、終了近くの大黒将志選手の得点にも。

 あの場面はブラジル選手でさえ動いてなくて、大黒と福西(でしたっけ?)だけがボールに反応していた。ブラジルに負けないぞと実感した一瞬でした。大黒はジーコバャパンの救世主だ。

 ジョン・D・バロウ『宇宙の定数』(松浦俊輔訳、青土社)を読んでいたら、女優ブルック・シールズの次のような言葉が引用されていました(158ページ)――

 死んでいるなら、その人は生命の重要な部分を失っているってことね。

 何と判断すればいいんでしょうねえ?
 ものすごく深い認識を持っている人なのか、それともほとんど何もわかっていない人なのか。こういう場面に口にする言葉があったような気がしますが、思い出せない……(ウソです。本当はわかっている)。
 2002年1月20日付〈オブザーバー〉紙に載っていたものだそうですが、何についてのコメントなのでしょう。むしょうに知りたい。

 そのブルック・シールズがトム・クルーズと激しくやりあったことは、今日初めて知りました。
 この後、トムはケイティ・ホルムズと婚約したのね。ケイティだっていずれ……。

 散歩の途中、スーパーでカルピスの「季節限定マンゴー味」を購入。この前は「バナナ味」を楽しみましたが、次の季節限定味は何だろう? 期待しております。


田植え

2005-06-22 22:10:42 | 日記・エッセイ・コラム
 未明からお昼にかけて雨。朝はかなり降りました。

 カラ梅雨だったのが、これで水が溜まったのか、近所で田植えをしているのを見かけました。一斉にという感じで、あちこちの田んぼに早苗が植わりました。

TAUE0506  ここの田んぼはお友達のお母さんにも声を掛けての田植えでしょうか。子どもたちと一緒で楽しそう。
 そんなに広くないので大勢でやればあっという間に終わるのでしょうね。両端の人が紐を引き、一列ずつずらしては植えてゆきます。泥に足をとられた子どもがこけたり……うらやましい。

 私も子どもの頃は田植えを手伝いました。小さい時は、植えるのではなくて、畦から苗の束を投げ入れる役が多かったな。
 少し大きくなってからは、耕運機を使っての苗代作り、田植え機での田植えなど、ほとんど一人でやっていた時期もありました。棚田にはところどころ腰まで浸かるような深いところがあって、泣きそうな思いもしましたが、今では良い思い出です。
 田んぼに入った時、裸足の指のあいだからにゅるっと泥が滑ってゆく感触が好き。

 堀明さんからまわってきました――Musical Baton
 お答えしてみます。

  • Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
     298MB。
     少ない! もともとパソコンではほとんど音楽を聞かないし、この前、削除したばっかしなのです。

  • Song playing right now (今聞いている曲)
     「TILL THERE WAS YOU」ペギー・リー
     昼間おもにボーカル曲を聞いていましたので、そのうちの印象的な曲を。

  • The last CD I bought (最後に買ったCD)
     『リンダ・ロンシュタット・グレイティスト・ヒッツⅡ』
     古いアルバムですが、つい最近入手。

  • Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
    • 「十番街の殺人」ベンチャーズ……カッコイイと思った最初の洋楽。
    • 『噫無情』(アルバム)あがた森魚……大好き。
    • 「LOSOME ROAD」Madeleine Peyroux……ラジオで聞いた曲ですが素晴らしい。次に買うのはこの人のアルバムかな。
    • 「越後獅子の唄」美空ひばり……この曲で歌姫に開眼。
    • 「浜辺のうた」林古渓作詞/ 成田為三作曲……わけもなく好きな歌。

  • Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
     すみません。特に指名いたしません。

『現代SF1500冊』

2005-06-21 21:23:31 | 本と雑誌
 夏至。晴れて、暑い。
 花盛りのアジサイがなんだか渇いているように見えるのは私だけでしょうか。雨を欲しがっているようです。
 英語の名前hydrangeaは「水の壷」という意味でしょうか。花の形が、ふくらみのある陶磁器のように見えたのかもしれません(西洋のアジサイは日本のものが中国経由などで渡ったものだといいます)。いずれにせよ、水に関係の深い花ではあります。

 書評用にと贈呈していただいた大森望著『現代SF1500冊 乱闘編1975~1995』(太田出版)を少しずつ読んでいます。時々刻々移り変わる現代SFのうねりを、その真っ只中から実況中継し続けたもの――といえばいいでしょうか。威勢のいい口調でどんどん新刊が紹介され、てきぱきと評価、位置づけがなされてゆくのが素晴らしい。

 ところで本書の「おわりに」で著者の大森さんが「同種のSF時評集としては、森下一仁氏の『現代SF最前線』(双葉社)が先行する。……対象期間は本書とかなり重なっていますが、とりあげている作品も評価も全然違うので、未読の方は本書と併せてぜひご一読をお薦めする」と書いてくださっています。そうなんです。本当に「全然違う」のには森下も唖然とします。
 大森さんの時評を読みながら「この月、オレは何を取り上げていたっけ」と思って『現代SF最前線』を開いてみると、大森さんが問題としているのとは全然違う作品を、それもたった一つか二つ取り上げてノンビリと紹介している。まるでパラレルワールドのSF時評みたい。

 少し言い訳をしますと、大森さんのはその月に出たSFを全部紹介するという方針ですが、森下は食指の動いたものを少しだけピックアップするという行き方だというのが、ひとつの理由。編集者との相談の上でもあったのですが、あまりたくさん取り上げるとひとつひとつの作品評に割ける行数が少なくなって、文章がおもしろくなくなる。それが嫌だったのです。それと、とても全部は読めないよ~という怠け心も、当然、ありました。
 もうひとついえば、作品との付き合い方の違いもあるでしょうね。大森さんはSFの流れを見据えながら、SFを読んで楽しむという読者(消費者)の立場に立って、ひとつひとつの作品を位置づけてゆく。私は自分の関心に引きつけてみたり、著者の目論見を憶測してみたり、あるいは(直接SFとは関係のない)社会の出来事と関連づけてみたり……ああでもないこうでもないという感じで小説を楽しもうとしています。そういうのが好き、というか、作品によって付き合い方を変えなきゃならないことが多いと感じているし、そうさせてくれるものに興味を引かれるのです。

 ま、そんなようなわけで、同じ時代のSFを取り上げても、まるで違う眺めをもたらす時評集となっています。大森さんがおっしゃるように、ぜひとも併せてお読みになってみてください。