田舎では「神さまトンボ」と呼んでいたハグロトンボが野川の岸辺にとまっていました。
デジカメを構えてそっと近寄ってゆくと、「あ! 写真とってる」といって小学3年くらいの女の子が2人駆け寄ってきました。「向こうにもいたよ」とか「どうして写真とるの?」とか「何をとるの?」など、あれこれとやかましい。
いや、やかましいのはいいのですが、キミたち、見知らぬオジさんに馴れ馴れしく話しかけたりしていいの?
デジカメを構えてそっと近寄ってゆくと、「あ! 写真とってる」といって小学3年くらいの女の子が2人駆け寄ってきました。「向こうにもいたよ」とか「どうして写真とるの?」とか「何をとるの?」など、あれこれとやかましい。
いや、やかましいのはいいのですが、キミたち、見知らぬオジさんに馴れ馴れしく話しかけたりしていいの?
最近は通りすがりの子どもと言葉を交わすのがはばかられます。嫌な世の中です。
「きれいなものをとりたいんだけど……」と、腰の引けた応対をしているうちに、母親らしき人が少女たちを呼んでくれました。「さよなら」といって走ってゆく姿が可愛い。本当はもっと親しく話をしたいんだけどね。
トンボは少女の声に驚いたのか飛び去ってしまったので、今日の写真は道端に咲いていたハキダメギク。
気の毒な名前は牧野富太郎博士がつけたもの。郷土の大先輩、なんとも罪な命名をしたものです。
花の直径は5ミリくらい。南アメリカ原産で大正時代に渡来したそうです。先が3つに割れた花弁が可憐。「ハキダメに鶴」という言葉を連想してしまいます(「ハキダメに菊」ですね)。