惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

落日

2010-03-11 21:15:50 | 季節
 夕方、午後5時ぐらいに家を出て散歩したのですが、歩いているうちに空気がゆるんでくるのを感じました。空の雲も輪郭が優しく、春の夕暮れの気配です。

 植物公園の裏ではウグイスの初音を聞きました。鳴き始めにしてはしっかりとしたメロディー。

 ヒヤシンスの花が咲いている庭がありました。アカシアでしょうかミモザでしょうか、黄色い花が塀の外までこぼれそうに咲いている庭も。ミツマタも花をつけていました。Sunset1003

 ステレオグラムは雑木林の彼方に沈む夕陽。
 立体視するほどのものではありませんが、かすかに空の奥行きが感じられますでしょうか。


仏の座

2010-03-08 21:09:48 | 草花
 久々のステレオグラムです。クリックして大きくなった画像を交差法でご覧ください。

Hotokenoza1003 花はホトケノザ。春になると必ず撮りたくなる野草のひとつ。いずれキュウリグサなども撮ることになると思います。

 ホトケノザは、別名「三階草」ともいうそうです。葉っぱが段々になっているところから来ているようですが、この名前からは「なんでこんな一段、一段なんだろうって……」という上村愛子選手の言葉も思い出してしまいます。次は花咲く最上段に到達して欲しい。

 カメラは、野外では何の問題もないCOOLPIX S10。
 レンズ部がくるりと回転するので撮り方が自在なスイバル方式。この型のデジカメは今はなくなってしまいました。後継機、発売されないかな。


デジカメ、ピンチ!

2010-03-07 21:32:58 | デジタル・インターネット
 愛用しているニコンのCOOLPIX S10の調子が、時々おかしいのです。
 最近、2度ほど、作動しなくなりました。

 なぜか2度ともバーティー会場にて。電源スイッチを押すと、電源は入るのですが、モニターに「レンズエラー」の表示が出てフリーズします。電源を切ることもできません。
 仕方ないので電池を抜き取ってダウンさせるのですが、これはいったい何事?

 実はデジカメに「レンズエラー」や「システムエラー」はよくあることのようです。S10の操作マニュアルには次のような説明があります――

 …原因として、外部から強力な静電気が電子回路に侵入したことが考えられます。
 また一般に「レンズエラー」はカメラの寿命のひとつと考えられているようで、9000枚近く撮影したので、そろそろ覚悟しなくてはならないのかもしれません。

 ただし、この症状は今のところ、2度のパーティー会場以外では出ていないのです。今日も普通に使えました。
 信頼性は落ちたものの、他のデジカメを買う気にならないくらい気に入っている機種なのです。出来るだけ長持ちしてもらいたいものだと、祈るような気持ちでおります。


徳間三賞

2010-03-06 21:34:03 | SF
 今日は啓蟄。

 毎日新聞朝刊1面に「季節のたより」という小コラムがあり、坪内稔典さんが毎日、俳句を紹介しているのですが、今朝はそこに従兄の句が載っていたのでびっくり。

啓蟄や東京を出る新幹線  味元昭次
 驚いた拍子に従兄へ電話すると、「知らんかった。毎日はとってないきねえ」。
 高知には毎日新聞を読む人がいないのでしょうか。俳句仲間も大勢いるはずなのに。
 いわずもがなの感想ですが、新幹線を這い出る虫に例えたこの句はユーモアが溢れていて、ついニヤニヤしてしまいます。

 昨夜は日比谷の東京會舘にて「徳間文芸賞贈賞式」。大藪春彦賞、日本SF大賞、日本SF新人賞の三賞が贈られました。

 そのうち、日本SF大賞は故・伊藤計劃さんの『ハーモニー』が受賞。
 会場には伊藤さんのご両親、叔父さま叔母さま、弟さんがお見えでした。
 選評を述べた飛浩隆さんは、最後に伊藤計劃さんの病室を訪れた時の思い出に触れ、「伊藤さんの作品を読んでください」と訴えました。その言葉は、会場で配られた小冊子に載った、伊藤さんの父・進一さんの文章の次のような一節と響き合っているのかもしれません――

 肉体的にも精神的にも、自分が置かれた状況、即ちあらゆる欲求、意識、行動が失われてしまう世界へ間もなく行ってしまう状況で、彼は筆舌に尽くし難い混乱、苦難、苦悩と戦いながら心の安寧を求めて冷静に書き進めているのが読み取れ、強い子だと驚くとともに前より一層辛くなりました。
 SF大賞特別賞は、故・栗本薫さんの『グイン・サーガ』に。
 栗本さんに代わって受賞なさったのは夫の今岡清さん。

 今岡さんは元〈SFマガジン〉編集長で、森下をデビューさせてくださった恩人。
 ですが、徳間書店やSF作家クラブのメンバーとは、他ならぬSF大賞にちなんでの因縁浅からぬものがあり、壇上に立つ今岡さんを見ていて歳月の流れゆくこと、世代が移り変わることを強く感じざるを得ませんでした。

 日本SF新人賞はこの第11回をもってひとまず終了。
 しかし、新たな新人賞への準備が開始されていることを、SF作家クラブ事務局長の井上雅彦さんが会場で宣言していました。Tokum3sho1003

 写真は壇上に並ぶ徳間文芸三賞の受賞者の皆さん。左から、SF新人賞の山口優さん、同じく伊野隆之さん、SF大賞特別賞の今岡清さん、SF大賞の伊藤計劃さんご両親、大藪春彦賞の道尾秀介さん、同じく樋口明雄さん。


国際宇宙ステーション

2010-03-03 21:11:24 | サイエンス
 東京はひさしぶりにまずまずの晴天。

 夕方、2階のベランダから家族そろって国際宇宙ステーションを見ました。
 私は4回目。息子は2回目。そして、家内は初めてです。

 午後6時47分頃だったかな。西南の空にボツッと現れた光の点が明るさを増しながら、こちらに近づいてきます。ぐんぐん明るく、ぐんぐん速く。
 まっすぐ我々の方に向かってきて、48分30秒頃には真上へ。そして、東の方向へ飛んでゆきましたが、そちらは屋根の陰になって見えません。

 でも、とても良く見えたので、満足。これまででいちばん迫力がありました。家内も大感激。

 あれに野口さんが乗っていて、こちらを見下ろしていたんですね。ツイッターで東京上空からのつぶやきが読めました。
 あ、東京の写真もある。

 なんか、すごい時代に生きているぞ。わくわく。