惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

三平さん

2015-08-17 21:00:38 | 演芸

 昨夕から、雨。時おり激しく降り、まさにバケツをひっくり返したような状態の時も。

 今日も日中は降ったりやんだりで、ずっと部屋でゴロゴロしながら本を読んでいました。
 寝そべって仕事をしているなんて、世間に対して申しわけが立たない気もしますが……。

 夕食後の演芸タイム。今日ではなくて、昨日の演目ですが、先代・林家三平「源平盛衰記」と立川談志「三平さんの思いで」。
 実際の高座は知りませんが、若い時、テレビで三平さんを観られたのは、とても貴重な思い出。くるくるの天然パーマの頭に、羽織袴。額の汗を拭き拭き、「もう大変なんすから」とやってた姿を思い出すだけでなんだか嬉しくなってきます。
 談志師匠の話によれば、この人ほどサービス精神に徹した人はいなかったとか。お客さんだけでなく、噺家仲間や酒場で出会った見知らぬ人にまでずっとギャグを放ち続けたそうです。
 芸の内容は、脈絡のない小噺やギャグの連発。とにかく笑ってもらおうと、「笑ってくださいよ、もぅ」などと言うことも多かった。

 なんかね、話の内容で笑わそうとかいうより、人物そのものが笑いの塊みたいだった感じ。こんな人がいたことを知っているだけで、人生、変わります。
 「ジャングルハウス3ガス」は林家三平を横文字に言い換えた名前ですが、この名前で出したレコードはラップの先駆けだったりしたんじゃないかしら。めちゃくちゃだけど凄い人でした。


ほらあの人

2015-08-16 20:24:23 | 日記・エッセイ・コラム

 「ホラーの人」じゃありません。よくある、人の名前が出てこなくなる状態。

 昼過ぎ、北大路公子さんのエッセイを読んでいる時でした。「夕日の沈むビーチで、夫のコーイチ(日系三世)とビールを飲み……」などという妄想を書き連ねているところで、あ、この「コーイチ」はあの俳優さんのことだ、と思いました。北大路さん憧れの男性なのです。
 で、その俳優が佐藤浩市さんであることは、わりとすぐ思い出せた。同時に、佐藤浩市さんの父親のことも思い出したのですが、その名前が出てこない。顔は思い浮かべることができる。年がいってからの「魁偉」といいたいような容貌も、若い時の、佐藤さんそっくりの二枚目の顔も、浮かんでくる。でも、名前が……。

 「佐藤」じゃないんだよなぁ。違う姓で、なんか、こう、堂々たる名前だったんだけど。
 イライラするので、家人ところへ行って「ほらあの人――」と訊いてみようかとも思ったのですが、それも癪なので、なんとか自分で思い出そうと努力しました。
 数分おきに考えつづけたものの、出てきません。もし出てきたら、今度は忘れないように「佐藤浩市」と結びつける連想法も考えておこう、などと対策も立てようとしたのですが、肝心の名前が……。

 2時間あまり経った時でしょうか。台所のストッカーの上に何かを置いた時、ひょいと「三国連太郎」が出てきました。努力してもダメで、何でもない時に、思い出せるんですね。何がどうなっているのやら。

 対策は立てました。「佐藤」の「さ」から「3」という数字を思い出し、そこから「三国」とつなげればいい。そういうことにしてありますが、さて、次回、同様のことがあった時には功を奏しますかどうか。


リカバリー練習

2015-08-15 21:35:54 | スポーツ

 今日もけっこう暑い。最高気温 32.7℃(隣町アメダス)。

 朝からがんばって仕事に励みました。
 で、夕方は市民プール。土曜なので、人が多い。

 ひとしきり泳いだ後、お馴染みさんのバタフライを眺めているうち、リカバリーの仕方の話に。
 私は、急ぐと肩や腕が疲れると思い、ゆったりリカバリーしていたのだが、もっとスッと戻した方がいいらしい。で、顔はあまり水面から上げないように。

 ずっと自己流でやっていたので、基本がわかっていないんですよねぇ。明日からは正しい泳法を身につけるよう、練習しよう。
 そう思って、夜は YouTube を見たりしていました。


水泳の日

2015-08-14 21:01:17 | 日記・エッセイ・コラム

 今日(8月14日)は第1回「水泳の日」だとか。

 以前、「国民皆泳の日」というのがあって毎年8月20日頃、水泳大会をやっていたそうです。しかし、しだいに下火になり、最近は立ち消え状態。
 そこで心機一転、日本水泳連盟が新たに「水泳の日」として、この日を指定したということです。

 というわけで、今日も市民プールへ行って泳いできました。
 お盆休みとはいえ(というか、お盆休みなので?)、泳いでいる人はいつもより少なめ。途中、ちょっと雨がパラつくという不安定な空模様のせいもあったのでしょう。

 帰宅後、安倍首相が戦後70年談話を発表している頃、わりと強い通り雨。その後は空気がひんやりとして気持ちいい。
 こうやって秋が近づいてくるのだなあ(と油断していると大変な目に遭ったりして)。


麦藁蜻蛉

2015-08-12 21:46:06 | 動物

 最高気温 33.2℃(隣町アメダス)。にわか雨が降ったところもあったようですが、我が家のあたりはほんのちよっぴり。もう少し降って欲しかった。

 その、ほんの少しの雨の後、野川の遊歩道に出ると、柵の上にムギワラトンボがとまっていました。

 シオカラトンボのメスですね。
 よく見かけるトンボですが、じっとしていてくれて、ステレオグラムが撮れたのがうれしかった。この後、すぐに飛び立ちました。

 夕食後の演芸タイムは、先代・三遊亭金馬「花見の仇討」。

 金馬師匠は例によってわかりやすく江戸時代の花見の様子を語ってくれます。それによると、江戸っ子は、ただ花見に出かけるのでは物足りないってんで、様々な仮装をして楽しんだそうです。今でいうコスプレですね。それ専用の貸衣裳屋まであったというから、江戸の人々の遊び心は堂に入ってます。

 噺の本題は、コスプレついでに仇討ごっこを演じて、集まった人たちを驚かせようという連中が、浪人(仇)・2人の巡礼(仇討方)・六部(仲裁兼趣向をバラす役割)に扮して上野の山に出かけようとしたところ、六部が酒に酔ってやって来れない。巡礼には、途中で会った侍が助太刀について、本物の殺生になりそう……。
 「六部」の説明がなかったのは、ちょっと金馬師匠らしくなかったかも。というか、この噺を高座にかけた頃は、六部といえばすぐ通じていたのでしょうか。法華経の経典をあちこちに納めて巡った修行僧で、大きな箱を背中にしょってました。

 とはいえ、花見の最中に仇討が始まって大騒ぎになるところの描写など見事のひとこと。人垣をつくった有象無象を次々に登場させて、訳も分からず賑やかに騒ぎ立てている様子がくっきりと浮かびあがります。
 輪郭の鮮やかな描写力を誇る噺家さんでしたねぇ。